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ちょうど桜が満開の2018年3月末に、吉方旅行を兼ねて東国三社巡りをしてきました♪
お天気は快晴。
実は出発前は花粉なのか風邪なのか、のどの調子が悪く…心配もある中での突貫旅行でした。
宿泊有りの吉方旅行は久しぶりだったので、どうにも溜まっていた厄に引っ張られていたように思います…。
しかし!花粉の入らない密閉された車の空間と、のど対策の緑茶や龍角散のど飴が功を奏したのか、車を走らせ数時間後には、すっかり元気になっていました!
のどの調子も上々で、運転しながら歌とか歌っちゃったりして。
やはり吉方旅行というのは運びがいいんだなぁと、しみじみ感じた次第です。
下総国一之宮『香取神宮』は千葉県最大のパワースポット!
まず最初に参拝したのはこちら、千葉県にある下総国一之宮『香取神宮』!!
『香取神宮』は千葉県最大のパワースポットなのですが、日本国内で見ても格別の神社。
今日では「神宮」と名前がつく神社も増えていますが、平安時代に成立した「延喜式神名帳」に「神宮」と記されていたのは、『伊勢神宮』『鹿島神宮』そして『香取神宮』の3社のみ。
また、現在「神宮」と名のつく神社も、特別の由緒を持つ神社ばかりなのです。
『香取神宮』の御祭神と御由緒
『香取神宮』の御祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
またの御名を伊波比主命(いわいぬしのみこと)といいます。
香取の大神は天照大御神の命を受けて、鹿島の大神と共に出雲国の大国主命と御交渉の結果、争いなく国土を皇孫に捧げ奉らしめ、更に国内を巡幸して荒振る神々を御平定され、日本建国に力を尽くされた。また、東国開拓の大業を完遂し、平和国家の建設と民生の安定福祉に偉大なる御神威を顕された。
「香取神宮案内記」より引用
つまり、現在の日本国の礎を築いた神様の1柱なのですね。
『香取神宮』『鹿島神宮』そして『息栖神社』この3社を『東国三社』と総称します。
3つの神社ともに葦原中国平定、国譲り神話にまつわる神様をお祀りしています。
関連記事:
【神社】東国三社 常陸国一之宮 鹿島神宮<要石><御手洗池><神鹿>
【神社】東国三社 息栖神社 茨城県神栖市 <招霊(オガタマ)の木><忍潮井(おしおい)><御衣黄桜>
『香取神宮』のご利益
香取神宮のご利益は、
産業(農業・商工業)指導
海上守護
心願成就
縁結び
安産
平和・外交
勝運
交通安全
災難除け
と多岐にわたります。
優れた武力を持ちながらも、交渉で国を平定した神話。
また、その神話が建国の礎であること。
そして、海を渡り上陸されたという伝承からの御神徳です。
私の大好きな宮城県の一之宮『鹽竈神社(しおがまじんじゃ)』にも伊波比主命(いわいぬしのみこと)の名で祀られていました。
どちらの神社も、力強さと同時に柔らかさ…強さから生まれる優しさを感じることができるパワースポットだと感じました。
しかしこれは境内に咲き誇る淡いピンクの桜のせいでしょうか?笑
対になる神様であるタケミカヅチノオオカミが鎮座する鹿島神宮は、武骨なパワーを感じるのですが、香取神宮はどこか幻想的な、柔らかい印象だったんですよね。
車から降りて、光を放っているかのような桜の広がりを見たときに、思わず「桃源郷のようだ」と口を突いて出たほど。
御本殿
画像は拝殿で、こちらの後ろに御本殿があります。
朱色が美しい楼門や、趣のある神池など、全体的に華やかな美観の香取神宮の中で、御拝殿と御本殿は重厚感があり、勝運の神の力強さを感じます。
先に述べたように、神社全体に満ちる、柔らかさを感じる気が、拝殿の前に立つとぐっと重み…重厚さをまとうように感じました。
本殿前と、ご神木の杉の周りは境内でもパワーが強いようです。
心願成就、勝ち運を得るための努力は必要だけども…
美しいものを美しいと感じるような、心の豊かさを見失ってはいけないのだなと思います。
そのうえで、ご神木の杉の木のように…
真っ直ぐに、一本気に自分の道を進むこと。
そんなメッセージが脳裏に浮かびました。
本殿は元禄13年(西暦1700年)に、徳川5代将軍の徳川綱吉公(生類憐みの令が有名なあの徳川綱吉です)が造営したもの。
重要文化財です。
宝物館がすごい!!
拝殿向かって右の、社務所の隣に宝物館があります。
国宝『海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)』
重要文化財『古瀬戸黄釉狛犬(こせとおうゆうこまいぬ)』
重要文化財『双龍文鏡(そうりゅうもんきょう)』
等の、お宝が拝観できるわけですが、国宝や重要文化財の他もなかなかスゴイ!!
『源頼朝公神田寄進状』は1000年前の古文書。
あれ?これ源頼朝公直筆??
知承5年(1181年)に、源頼朝公が心願成就のために土地を寄進したもの、とのことでしたが…さすがヨリトモ。
関東周辺の神社に対する崇敬すさまじい。本当にどこでも名前出てくる。笑
『鴛鴦椀』という伊達正宗公が奉納したかわいい椀もありました!
鴛鴦は夫婦和合の意味を持つ鳥です。
関連記事:【ラッキーモチーフ】幸運を呼ぶ『鳥』モチーフ!種類別の意味や幸運のサインなど♪
香取神宮に由来を持つ、海上自衛隊の練習艦「香取」「かとり」が、遠洋練習航海で巡った国々から持ち帰った民芸品も多数展示されています。
ブラジルの美しい蒼の蝶の羽根が組み込まれた作品だとか、パセ原住民の布きれを繋ぎ合わせた『モーラ』という衣服の一端(?)だとか。
かなり興味深い品々が並びます。
『明治天皇御奉納 太刀』などもありました。
「神名の「フツ」は刀剣で物が断ち切られる様を表し、刀剣の威力を神格化した神とする」説があるのですが、刀剣の展示は鹿島神宮の宝物館の方が多いんですよね。不思議。
拝観料は大人300円、小人100円。
団体(30人以上)だと、大人200円、小50円となりますが、30人も入ったら、さほど広いわけでもない宝物庫、ぎちぎちになってしまうんじゃないだろうか…。
美術館好きな人にはたまらん品々ばかりですよ!絶対に見た方がいい!
まぁ、興味ない人には全然響かないもので、帰ってきてから土産話に出してもあんまり凄さの理解を得られなかったんですけども。笑
香取神宮の要石
要石と奥宮は、拝殿向かって左手の木立の中にあります。
この要石は、地震を起こす、地中で暴れている大鯰を、頭と尾を刺し通して鎮めた場所なのだそうです。
鹿島の要石は頭、そしてこちら香取の要石は尾を抑えています。
黄門さま、水戸光圀公が神社参拝の折に、この要石がどれほどの深さまで埋まってるのかと掘らせてみたが、ついぞ根元をみることは叶わなかったのだとか。
香取神宮の奥宮
奥宮も要石同様に、少し離れた小道の奥に鎮座しています。
こちらには経津主大神の荒御魂を祀っています。
桜が眩しい境内と打って変わって、鬱蒼とした木立の中に静かに佇む奥宮を前にすると、いっそう気持ちが引き締まります。
凛とした空気の中、自らの歩む道に対し、ごまかさずにまっすぐ見据えることを約束させられるような気持ち。
前を向いて進む意思がある限り、きっと御助力頂けるはずです。
猫と不思議なお供え物
そういえば不思議な空間を見ました。
私は商店街のある第一駐車場ではなく、本殿近くの坂の上の駐車場に車を停めていたんです。
参道正面から入るために、神社の横に通っている小道から坂を下りていたのですが…
途中で猫をみかけまして。
猫は数匹。
ガサガサッと飛び込んだ草むらを覗いてみたら、小さな水色の器にピンクのお花が。
ここの空間、山に続く斜面の途中にありまして、人間が入れる広さはないんですよ。
猫が2匹座ったら定員いっぱなくらいの狭い場所なんです。
でも、花が供えてある。
画像はズームしてるのでわかりにくいのですが、手前にも椀があるんですよね。
子供が使う白いクマさんの絵がついた椀。そこにも花。
通常、商店街側の参道から参拝するなら通らないような道…。
猫が去った後、しばし、ぼうっと眺めていたのですが…陽気と静けさとで、なんだか不思議な気分でした。
香取神宮へのアクセスと駐車場
JR佐原駅下車、タクシーで約10分。
また、駅からはバスも利用できるようです。
立地的に車での参拝がおすすめです!
周辺は道も広いし、景色も良いからドライブが楽しい♪
駐車場が表参道の商店街(といってもお店が数件あるのみ)側と、拝殿横にも少し駐車スペースがあります。
前回参拝した時は正面に車を停めたのだけど、今回カーナビの指定を「香取神宮駐車場」にしたら、拝殿横に導かれまして。
そのおかげで不思議な猫の祭壇をみつけたんですけども。
表参道の道なりにある神池もパワースポットなので、順序良く楽しみたい場合は商店街側がおすすめかな。
要石や奥宮は、拝殿横が近いです!
交通安全の御祈祷の場所は、商店街側から上ったところ。
美しい桜の木の下で御祈祷してもらえると、安全祈願だけでなく運も付きそうですね。笑
お水取りについて
私が行った時には探せなかったのですが、香取神宮もお水取りができるようです。
社務所前で湧水を頂けるそうですが…
すいません、今度確認してきます(-_-;)
社務所付近はウロウロしてるので、あまり大々的に公表してる感じなじゃないのかも。
まとめに
千葉県の香取神宮は、国内でも有数のパワースポット。
パワースポットとしてのご利益はもちろんのこと、文化財や自然の織り成す美観も素晴らしいです。
困難に打ち勝つ強さを授かり、自分の道を切り開く御助力を頂ける。
関東近郊の方はぜひ、対の鹿島神宮と共に御参拝くださいね!
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