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洗濯ものを取り入れていたら、すいーっと山の方へトンボが飛んで行きました。
今日は暑いくらいだけど、もう秋になるんだなぁ。
9月に入ってトンボの姿をたくさん見かけます。
トンボは種類によって、春から秋まで見られる虫です。
童謡「赤とんぼ」に代表されるように、盛夏から秋にかけて多く見かけますね。
トンボは秋の季語です。
でも、着物だと夏着物の柄。
呉服屋さんのお話だと、着物は季節を先取りする方がオシャレだから、秋にトンボモチーフの着物を着るのは、ちょっと遅いのだとか。
確かに単衣の柄ではみかけたことがないかも…。
夏物と、浴衣には結構トンボ柄のものがありますね。
アクセサリーなら秋がいちばんピッタリでしょうか。
今回はラッキーモチーフとしての『トンボ』を紹介したいと思います♪
日本では戦国武将に愛された縁起物
日本では、トンボは「勝ち虫」と呼ばれ、縁起の良い虫とされています。
トンボは前に進んでも決して下がらない「不退転」であることから、勝負に置いて背を向けない、退却せずに前に進むという意味を持ち、戦国武将に愛されました。
鎧や兜にトンボモチーフをあしらって験を担ぐ。
有名どころだと前田利家の兜など。
また、肉食で攻撃的=強いところも、武将に好まれたようです。
オニヤンマとか確かにめっちゃ強いですもんね。
スズメバチにも勝てる!笑
農耕に重きを置く日本の歴史の中で、田んぼの害虫を捕食してくれる「益虫」としてのイメージも、愛され虫の座獲得にプラスに働いたのでしょう。
かわいらしいモチーフではないかもしれないけど、トンボは勝負運をアップさせてくれる頼もしいラッキーモチーフなのです。
神様トンボと呼ばれる『ハグロトンボ』
羽根が黒いトンボ(ハグロトンボなど)は地域によっては「神様の使い」として神格化されています。
お盆の時期に現れ、ふわふわと飛ぶことから、「死者の魂を運ぶ」と考えられていたようです。
お盆の時期は死者の魂に思いを寄せる時期。
蝶もそうですが、黒という「冥途」を連想しやすい色に加え、柔らかく宙を漂う姿に、親しい魂を見るのですね。
【ラッキーモチーフ】蝶は美しさや変化の象徴です。神社仏閣で蝶と遭遇するのはスピリチュアルなメッセージ!
また、神様トンボは触ってはいけないといいます。
見かけたら「縁起がいいな~」と優しく見送りましょう◎
[追記]最近、参拝した神社でこの『ハグロトンボ』にお出迎えされるケースが続きました。
真っ黒な羽をひらひらとさせて誘うように飛ぶハグロトンボは、なるほどすごく神使っぽいです。
漆黒の羽をはためかせると、鮮やかなグリーン(胴体の色)がキラキラと映えてきれいだったな。
メスは全身真っ黒で、オスが金緑色の胴らしいので、私が見たのはオスですね。
近くにいたシオカラトンボのようにホバリングしてガンガン飛ぶ感じではなく、蝶のようにふわふわ、ひらひらと飛びます。
実際に神社で見ると、神様からの強い歓迎サインを感じて嬉しかったです。
風水では四緑木星の象徴
縁起物と別の視点では、九星気学(風水)で『四緑木星』の象意です。
四緑木星が司るのは、交際関係や取引、信用。
結婚に代表される縁結び、交渉を含むビジネスにも有効。
ですので、勝負運だけでなく、恋愛運や金運も期待できるというわけです♪
縁起物としての「勝負運」が加わって、何か有利に進めたい仕事の取引きや、恋の駆け引きに力を与えてくれそうです。
海外ではマイナスイメージのトンボ(dragon fly)
トンボは英語で『Doragonfly』といいます。
西洋でのドラゴンは、「邪悪な存在」として語られているので、海外ではマイナスイメージが強いようです。
一部地域では、その細長い体躯や、風を切る羽根の勢いからか、『悪魔の縫い針』『魔女の針』とも呼ばれ、子供が悪さをすると「『悪魔の縫い針』がやってきて、その口を縫い付けてしまうぞ~!」という、なまはげの様な扱いをされているそうです。
しかして、アールヌーヴォーの時代には、「虫」モチーフのデザインがたくさんあります。
これは当時の流行、ジャポニズムの影響です。
動植物や昆虫など、身近な存在を芸術に昇華する日本の感性は、欧州の人々にとって斬新でした。
アールヌーヴォーを代表する、宝飾家のルネ・ラリックも、トンボのモチーフを使った作品をいくつも残しています。
伊豆にあるルネ・ラリック美術館で見ることができますよ♪
アールヌーヴォー時代のものなら、食器もトンボモチーフのものが多い気がします。
取っ手がトンボになってたり、絵付けの題材になっていたり。
日本の作品にトンボモチーフが多かったのか、斬新だから目に留まったのか…。
ジャポニズムが流行った当時、「トンボ」は日本の象徴のひとつとして見られていました。
これもまた、トンボが日本人にとって「幸運の象徴」としてして親しまれてきた証ですね!
おすすめのトンボモチーフ
夏着物や浴衣
夏の透け感のある絽や紗の着物。
小さなトンボ柄がちょこちょこっとあしらわれている夏着物や浴衣、日本らしくて素敵。
どこか懐かしさのあるトンボ柄は、日本の伝統衣装である着物に関連して用いることで、前に進むパワーを高めてくれそうです。
ブローチ
蝶に比べると少ないですが、ブローチのトンボモチーフは結構見かけます。
ひとつひとつのデザインの完成度が高いブローチは、ぜひ躍動感のあるものを選んで。
動きのあるデザインの方が、トンボが持つ「勝負運」などの開運効果を高めてくれます。
取り入れやすくておすすめです♪
トンボ玉
鎌倉や江の島のお土産屋さんなどで、和風アクセサリーとしてよく見かけるトンボ玉。
トンボの複眼が名前の由来ということで、虫の形態は苦手な方でも、トンボの象意と認識して持つことで、トンボの幸運効果を得られます。
ヘアアクセサリー
勝負運アップの効果が期待できるトンボモチーフは、ヘアアクセサリーにすることで判断力を高めてくれます。
また、「髪」は四緑木星の影響力が強いので、そちらの意味でも◎
財布
四緑木星は信用や交渉が大事なビジネス運をアップ…ひいては金運アップに繋がりますので、お財布にもお勧めの柄。
着物の先生が印傳のトンボ柄長財布を愛用されていて、とても富貴を感じたので印象が強いです。笑
「不退転」…下がらないって言葉にかけて、株や外貨などの変動する資産関係のものを管理するファイルにトンボ柄を取り入れるのもいいかも。笑
まとめに
まだ虫を怖がらなかった小さい頃、両親の実家がある田舎で、よくトンボを捕まえていました。
田んぼの縁に並んで刺さっている竹棒の上に、何匹も並んでとまってたのが懐かしい。
羽根に黒の模様がついていたり、胴が赤いの、黄色いの…
青くてメタリックなやつが好きでしたが、今思うとあれはシオカラトンボかな?
秋が深まるこれからの季節。
トンボのアクセサリーやグッズを身につけて勝負運・恋愛運・金運をアップしましょう♪