目次
<南方神社の基本データ>
御祭神:建御名方命、八坂乙女神
ご利益:武運長久、繁栄、幸福
御朱印:有
塩:なし
土:なし
水:なし
駐車場:有
住所:〒889-1802宮崎県都城市山之口町花木954
参考HP:南方神社 – やまのくち|山之口地区まちづくり協議会
南方神社について
本神社は和銅二年(709年)建立と言われ、御祭神は建御名方命と八坂乙女神を御祭神とする由緒ある神社である。
古文書では永く神仏混淆時代は諏訪大明神として敬われ、御祭神は文殊菩薩九寸五分の座像で明治二年国家神道令によって排仏されるまでは、花木地区の守り神として尊崇の的であったことを物語っている。
(略)
南方神社の記念碑より引用
九州の南にあるから南方神社かな?と、思っていたのですが、諏訪大社から勧請していて「タケミナカタノミコト」が御祭神で、御祭神の名前から「ミナカタ神社」なのかな?
建立は和銅2年、西暦709年とのこと。
西暦3桁。
諏訪様の総本社である諏訪他者が1500~2000年前の創建と言われ、武運長久の御神威から武家社会で崇敬を集めたこともあり、戦国時代の猛者、島津氏の筆頭神社として奉られたのもうなづけます。
<県指定無形文化財『花木(はなのき)あげ馬』>
あげ馬はに献上する馬、神前に捧げる馬として「あげん馬」「献上馬」と呼ばれ、揚げ馬、上げ馬などの字をあてています。
島津氏(十七代義弘)の文禄・慶長の役(※西暦1592年~1598年)出陣にあたり、島津家筆頭崇神である諏訪神社に祈願成就と凱旋を祝って「献上馬」と「神楽」を奉納すべく組まれた行列を模したものであると伝えられています。
今では四年毎に行列を仕立て、お祭りを行います。古書(三俣院記)などには現在の南方神社は諏訪上下大明神の名で記されています。
諏訪神社は長野県諏訪市、諏訪郡を本拠地とし、狩猟神、農業の神、武神として信仰されています。(略)
境内の案内板より引用
鹿児島には島津家が信仰していた代表的な五つの神社があり、その筆頭が『諏訪神社(南方神社)』だという。
第十七代の島津義弘(通称「鬼島津」は、文禄・慶長の役、豊臣秀吉による朝鮮出兵で活躍した記録があり、その凱旋で神様に馬と神楽を献上したのが由来のお祭。
馬の献上というと、「絵馬」の元になったという京都の『貴船神社』が思い浮かびます。
古来より馬は神様の乗り物とされてきました。
「神馬(しんめ)」として現代だと馬の像が境内に祀られている神社も少なくありません。
同じく京都の『上賀茂神社』には、今も「出社」しているので、運が良ければ馬に会う事ができます(*^^*)
貴船神社や上賀茂神社など、平安時代での貢馬は、祈雨/止雨など、天候に関する祈願がメインです。
時代が下り、武家社会ではヤマトタケルの武運にあやかろうと、馬の奉納をしたという説があります。
戦でも重宝される重要な動物なので、戦勝祈願としてもピッタリだと考えられたのかもしれません。
諏訪大社のHPを見ると…
<御鎮座及び御神徳>
御鎮座の年代について、詳しく知ることはできませんが、「古事記」そのほかの書物から推定して少なくとも1500年から2000年前と言われており、我が国で最古の神社の一つに数えられています。
北は北海道から南は鹿児島に至るまで、全国各地の御分社は1万有余。その総本社が諏訪大社です。
古くから諏訪大神、お諏訪さまと親しまれ、雨や風、水の守り神として龍神の信仰としても広く崇敬を集めております。
全国に多数ある諏訪神社系ですが、鹿児島が最南端なのですね!
今回参拝した『南方神社』は、山之口、都城、鹿児島寄りの宮崎県ですが、このあたりが最南端の諏訪神社になるでしょうか。
島津家ゆかりの鹿児島五社の筆頭も諏訪神社なので、機会があればそちらも参拝したものです(*^^*)
諏訪神社に系譜する神社は全国に25,000社あるといいます。
引越し前に住んでいた神奈川県横須賀市でも、氏神様が諏訪様でした。
総本社の諏訪大社も参拝しています。
私も縁がある神社なので、参拝できて良かった。
南方神社仁王像
<市指定有形文化財『南方神社仁王像』>
江戸時代までは、寺院の境内に鳥居があったり、神社の本殿に仏像が安置されていた神仏習合(神様と仏様の区別がない状態)であった。
明治政府は「神仏の区別をはっきりさせる」という「神仏分離令」を明治元年(1868年)に出した。(略)
南方神社の鳥居の両脇に立っている石造の仁王像は、廃仏毀釈の激しかった鹿児島藩で難を逃れた貴重な文化財である。(略)
境内の案内板より引用
鹿児島市の『妙見神社』でも仁王像が鳥居の両脇にありましたが、神仏習合時代の名残なのですね。
この後に参拝した都城市の南方神社も鳥居の左右に仁王像があったことと、境内社のお社の中に座像立像が色々安置してあったので、土地柄的なものかと…
廃仏毀釈、激しかったのか。
都心に比べて薩摩の民はあんまりお国の云う事を聞く気がなさそうだと思っていたのだけど。笑
神仏分離は悪くないと思うけど、それにあたり廃仏毀釈で仏教を弾圧したのは良くないですね。
どちらも大切な日本の文化。
こうして石像彫刻を残し現代まで守られているのは素晴らしいことです。
南方神社の御朱印
無人の神社だから御朱印はないかな?と思いましたが、社殿の前にこんな張り紙が。
<南方神社へご参拝の皆様へ>
御神徳の武運長久、繁栄、幸福
武運⇒戦闘での勝負の運
長久⇒長く久しいさま御神徳を益々はっきりと世に示して盛り上げていく一環と致しまして…
今までになかった祈祷をお受けした【書置き御朱印】をはじめましたので、皆様方宜しくお願い致します。
2023年(令和5年)12月 南方神社氏子総代表 上西幸雄
ごく最近、昨年末から書置きの御朱印を始められたのですね!
しかして、更に横にはこんな張り紙が…
<各位様>
書置き御朱印皆様方のご好評を頂きまして、今年度予定しておりました予定分を完売致しました。
只今、追加分を手書きで準備しておりますので、今しばらくお時間をいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
2024(令和6)年7月 南方神社 氏子総代表 上西幸雄
なんとなく書き手の方の人徳がにじみ出る文章ですね(*^^*)
想定よりも多くの希望者がいらしたということで…
私が参拝したのは7月の上旬ですので、ちょうど配り終わってしまった後だったみたい。
追加分をご用意いただいているようなので、タイミングが良ければ今後は御朱印をGETできそうです。
初穂料なども特に記載がなかったのですが…
おそらく、相場としては100~300円くらいでしょうか?
小銭を用意しておいた方が良いと思います。
【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!
南方神社でのスピリチュアルサイン
神社仏閣で「生き物」に出会うのは歓迎サイン。
【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で遭遇する虫や動物たちは歓迎サイン!どんな意味がある?
トンボの歓迎サイン
夏場の神社仏閣には、もうたーくさんいるので、歓迎サインなのかこの時期はよくわからないトンボですが、オニヤンマがいたんですよ!!
でかい!!!ちょっと怖い!!
神社裏手の野生のヒマワリ畑を撮っていたら目の前をブーン!と。
大きさに若干ビビリ散らかしながらもテンション上がりました。
ちなみに、他にシオカラトンボや赤トンボも境内で見かけました。
トンボの種類が多い…。笑
【ラッキーモチーフ】「トンボ」は戦国武将も好んだ「勝ち虫」!勝負運UPの幸運の象徴
カワセミの歓迎サイン
写真には納められなかったのですが、カワセミがいました!
池のそばを歩いていたら、視界の端にキラリと飛び去る青い宝石が!!
スマホを構えている間に見えない位置に飛んで行ってしまいましたが、鮮やかな青の軌道が綺麗で…。
カワセミはレアなのでラッキーでした!!
【ラッキーモチーフ】幸運を呼ぶ『鳥』モチーフ!種類別の意味や幸運のサインなど
猫の歓迎サイン
何気なく裏手にまわってみたら、石碑のところにいました!
これは!!お社や石碑の前でくつろぐ猫を取るチャンス!!
と、また急いでスマホを構えてみたのですが、距離感を間違えて近づきすぎまして、またも撮る前に逃げられてしまいました(^^;)
写真下手…
でも良いもの見せてもらいました。(*'ω'*)
猫好きなのでテンション上がる(*'ω'*)
【ラッキーモチーフ】みんな大好き『猫』!幸運を運ぶネコ。猫柄の意味、黒猫が不吉と言われるのはなぜ?
南方神社へのアクセスと駐車場
駐車場…と標識があるわけではないのですが、向かって左側に駐車できるスペースがありました。
この駐車スペース(?)の奥が野生のヒマワリ畑です。
難で野生かというと、多分、特に管理されてない野原な感じだったので…
太陽の方向を向いて風に揺れていてエモかったです。
まとめに
山之口の南方神社は大きな神社ではありませんが、1000年以上の歴史があり、現在でも氏子さんに大切にされているのがよくわかります。
空が広く、背の高い木々がにたくさんのお花、境内にお池もある。
散策が楽しい素敵な神社です。
池のほとり、道路側にはネムノキがありまして、ちょうど開花時期でした(*^^*)
お化粧の刷毛を広げたようなと言われる、フワフワしたピンクの花がかわいいです。
花言葉も「安らぎ」「歓喜」「胸のときめき」「夢想」など、ロマンチックで素敵。
機会があればぜひご参拝ください!
都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)