目次
御祭神:
健磐龍命(たけいわたつのみこと)
阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)
國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)
ご利益:開拓の守護神
御朱印:有
駐車場:有
住所:〒868-0005 熊本県人吉市上青井町118
電話番号:0966-22-2274
公式HP:【公式】青井阿蘇神社
熊本県人吉市は、歴史的に平家の落人たちが隠れ住んだとされる、深い歴史と魅力が詰まった地域です。
この地に位置する青井阿蘇神社は、その神秘的なエネルギーと独特の魅力を体験できるスポットです。
人吉市は四方を山々に囲まれた天然の要塞のような場所で、奥深い山を越えなければ到達できません。
そのため、この地域には独自の文化が色濃く息づいています。
今回は、その文化と歴史の中心である「青井阿蘇神社」を訪れ、神社の魅力と神秘的なエネルギーを感じてきました!
青井阿蘇神社由来と歴史
国宝 青井阿蘇神社 熊本県人吉市青井町
平安時代の大同元年(806)に阿蘇神社の分霊を勧請して創建されました。
鎌倉時代初期に相良氏が遠江(静岡県)から当地へ入国してからは氏神としての崇敬を受け、地域色を強めてきました。
現在の社殿群(本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門の五棟)は慶長15年(1610)から同18年にかけて人吉藩主の相良家20代長毎の命により造営されたものです。社殿の特徴は、楼門に代表される急勾配の茅葺屋根や軒から下を黒漆塗としつつ、組物や部材の面に赤漆を併用する技法など人吉球磨地方の独自性の強い意匠を継承する一方で、彩色や錺金具などは桃山期の華麗な装飾性を取り入れており、その後の当地社寺造営の規範となっています。
また、廊の龍にみられる秀麗な彫刻や特異な幣拝殿形式は、広く南九州地方にその影響を与えたとされています。平成20年6月9日、県内に現存する文化財としては初の国宝に指定されました。
現地案内板より引用
青井阿蘇神社は「国宝指定」
青井阿蘇神社は、平成20年(2008年)6月9日に、「楼門・拝殿・廊・幣殿・本殿」が、県内で初めて文化財として国宝に指定されました。
青井阿蘇神社の社殿は、地域特有の茅葺屋根と、黒漆と赤漆を巧みに使った彩色技法が魅力です。
楼門の急勾配の茅葺屋根や、美しく装飾された彫刻が訪れる人々を引きつけます。
また、楼門の左右には、随身が釣りをしているユニークな姿が見られます。
随身に伴う狛犬はアフガンハウンドみたいな長い被毛が特徴的で愛らしく、ぜひ注目してほしいです。
風水の「四神相応」の立地
青井阿蘇神社が位置する人吉は、四方を山に囲まれた風水的に理想的な場所です。
背後にそびえる山と、前方に広がる蓮の池が、風水的にも強力なパワースポットを形成しています。
四神(霊獣)に護られた選ばれた土地
(略)
東方を守護する青龍は川に棲み、南方を守護する朱雀は池に棲み、西方を守護する白虎は道に棲み、北方を守護する玄武は山に棲むとされていますので東に川、南に池、西に道、北に山で囲まれた地こそが四神に護られた地、すなわち四神相応の地なのです。
(略)
風水的に好立地であり、京都もそうですが、周辺の山のエネルギーが溜まる、強力なパワースポットになっています。
青井阿蘇神社は平安時代から続く信仰の場であり、長い歴史に裏打ちされた強いエネルギーを感じることができます。
青井阿蘇神社の境内社
『青井大神宮』の歴史とご利益
御祭神:
伊勢神宮同体 ※京都吉田神楽岡太大神宮
右殿 天照皇太神
左殿 宇氣皇太神明暦二年(1656)五十代大宮司に就任した青井惟治は、京都の吉田神社において唯一神道の奥義を伝授されたのを機に、それまでの神仏習合の風習をあらためます。
寛文三年(1663)にはこの青井大神宮(伊勢太神宮)を創建するなど抜本的な神社改革を行いました。現在の両殿からなる社殿は、寛保二年(1742)に楼門東側の霊地に御造営されたのですが、昭和三十四年にこの地に遷されます。
昭和五十三年の改修工事では、かや葺き屋根が鉄板葺きに改められ、拝殿が新築されました。(略)現地案内板より引用
吉田神道は神道の権威であり、その奥義を伝授されたとはすごいですね。
青井阿蘇神社も神仏習合が長かったようですが、明治の神仏分離を迎える前に、神道に一本化している珍しいケースです。
内宮、外宮にあたる社殿がふたつあります。
青井大神宮は、拝殿向かって右手にあります。
青井大神宮の前にある木が伸び伸びしていて、見ていて気持ちが良いです(*^^*)
『宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)』の歴史とご利益
御祭神:
息長足比賣命(おきながたらしひめのみこと)
勝村大神
勝頼大神御祭神の息長足比賣命は神功皇后のことで、仲哀天皇のお后であり応神天皇の母にあたられる方です。
神功皇后は摂政として政治の任にあたられますが、その折、勝村大神・勝頼大神は藤之高麿(ふじのたかまろ)・藤之助麿(ふじのすけまろ)の名で、神功皇后を補佐され大任にあたられた忠臣です。
この宮地嶽神社は、始め村山台地の高台に尾方儀一氏が勧請創建されたもので、開運の神として球磨郡一円より厚い信仰を寄せられていましたが、諸般の事情から昭和三十八年当神社境内に遷され、昭和四十五年より現在地に遷座され奉斎されています。
現地案内板より引用
昭和40年ごろというと、日本は高度経済成長期あたりだから、都市開発に伴って遷座されたのかな?
ご利益は「開運の神様」とのこと。
道を拓く神功皇后の御利益に、補佐役の忠臣のおふたりも祀られているので、達成したい目標がある場合に参拝すると、篤くサポートしてもらえそうですね(*^^*)
『青井稲荷神社』の歴史とご利益
御祭神:
宇迦魂神(うがのみたまのかみ)
大田神
大宮神御祭神の宇迦魂神は稲の霊で、大田神、大宮神とともに食物を司る神として信仰されています。
御鎮座は宝暦九年(1759)相良第二十七代頼央(よりひさ)の時代ですが、当時人吉は度重なる災害や藩主の交代で経済的にも精神的にも疲弊しており、豊穣と藩内の安泰を願い祈り勧請創建されたのでした。
正一位稲荷大明神と書かれた拝殿正面の神額は、宝暦十一年に安藤松壽泰倫氏により揮毫されたものです。
このご社殿は、天保五年(1834)に家内安全・産業繁栄・如意安楽を願い現在の相撲場南側に造営されたものですが、昭和三十年頃に現地に遷されました。
現在では稲荷の神様の縁日である旧暦二月の初午日に、初午大祭が盛大に斎行されます。
現地案内板より引用
拝殿向かって左手に稲荷神社があります。
大田神と大宮神は、伊勢神宮内宮に祀られている興玉神と宮比神の別名です。
猿田彦命(又はその子孫の神様)と、その妻である天鈿女命(あめのうずめのみこと)と同一視されます。
ご利益は「家内安全・産業繁栄・如意安楽」。
宇迦魂神の五穀豊穣の力と、猿田彦命・天鈿女命の家内安全、開運、芸事上達などの御利益を合わせて祈願できるようにしたのでしょうか。
濃い赤の鳥居を通り抜けた先の稲荷神社の拝殿の中では、どっしりとした空気感を感じました。
厳格で真面目なお稲荷様なのかもしれません。
礼儀正しくご挨拶をして真摯に願えば、きっと願いを叶えてくれるはずです。
『祖霊社・興護社(おもきりしゃ)』の歴史とご利益
<祖霊社>
御祭神:
龍王丸命 相良第十四代長祇(ながまさ)
青井惟基命初め青井家代々大宮司
人吉球磨の神職・神楽手
郷土の先覚烈士
戦死者御霊<興護社>
御祭神:
天暗龗神(あめのくらおかみのかみ)御祭神の天暗龗神は水を司る龍神・蛇神として信仰されています。
御鎮座は文政十一年(1826)相良第三十二代の頼之(よりゆき)の時代で、拝殿正面の神額も頼之の揮毫によるものです。
現地案内板より引用
代々の宮司さんを祀っている祖霊社と、水を司る龍神様をお祀りしている興護社。
こちらは稲荷神社に向かって右隣にあります。
見ごたえのある『青井の杜国宝記念館』
美しい和モダンな現代建築の建物
境内に入って右に目を向けると素敵な建物が目に入ります。
2023年11月にオープンしたばかりの『青井の杜国宝記念館』です!
建築美術好きとしては、国宝の楼門から本殿までの歴史を感じる建物から、洗練された和風現代建築まで一度に見る事ができてすごくお得です。
記事を読んで驚いたのが、建築資材に『狭野神社』の狭野杉が使われているということ。
印象的な木の質感が特徴の柱、狭野杉だったのかと…。
いつもどこに参拝するかを方角と直感の兼ね合いで決めるのですが、狭野神社に参拝したことで、こちらの青井阿蘇神社と縁が出来たのかもしれません(*^^*)
【神社】『狭野神社』は「始まり」をサポート!霧島山の自然に囲まれた癒しの神社
『刀剣展 よみがえる もののふの魂』
私、漫画の『ドリフターズ』が大好きなのですが、まさかの主人公島津豊久の剣が展示されていて大喜びしてしまいました。笑
展示には以下の説明文がついていました。
ドリフターズ
島津中務少輔豊久
大太刀(令和御神刀)令和2年の水害で水没してしまった奉納刀を、復活プロジェクトを通じて修復したそうです。
この令和の御神刀は、先の令和二年七月豪雨にて水没した七十七口の奉納刀のうち、錆が酷く救うことが難しかった御刀を原材料とし、現代の玉鋼と併せ打たれた、正に生まれ変わった一刀である。
茎には『願 護人吉球磨水火難中』とあり、人吉球磨を水害およびあらゆる災難から守り給うという願いが深く刻まれている。
令和二年の水害では、表の鳥居が頭の部分を残してすべて水没してしまうほどでした。
この刀は復興のシンボルでもあるのですね。
青井阿蘇神社の御朱印
青井阿蘇神社の御朱印は種類が豊富です。
通常の御朱印に加え、縁起物の獅子やきじ馬が描かれたもの、おくんち祭のチリン旗が描かれたものなど、8~9種類扱っているようです。
初穂料は500円。
特別仕様のものは1000円。
青井の杜国宝記念館の、向かって右側で受付していました。
青井阿蘇神社で体験したスピリチュアルサイン
イベントやご祈祷に遭遇する
神社でご祈祷、お宮参り、七五三、結婚式などのイベントに偶然遭遇するのは、スピリチュアル的に「歓迎サイン」とされています。
こうしたイベントに偶然出会うことは、良いエネルギーがあなたに届くことを示しています。
特に、神社で鳴る太鼓の音は、悪い運気を払い、祝詞(のりと)を聞くことで、高い波動を受け取ることができます。
実際にご祈祷を申し込んで、直接神仏の波動を感じる体験をするのもおすすめです。
もし、予期せずご祈祷やお祝い事に立ち会うことができたなら、それは高波動をお裾分けしてもらえる貴重なチャンスです。
その場をすぐに立ち去らず、少しの間留まって、その波動をしっかり受け取ると良いでしょう。
宝物庫で、偶然にも自分の興味のある展示に出会えたのも「イベントに遭遇」になるかな。
テンションが上がりすぎて、宝物庫を出るときに、迷っている人に「ぜひ見てみてください」と勧めてしまったほどです。
数分だけの土砂降り(天候の変化)
参拝した日は、基本的には良い天気が続いていましたが、青井阿蘇神社に到着した瞬間に、突然の土砂降りに見舞われました。
駐車場に車を停めた直後、まるでバケツをひっくり返したかのような激しい雨が降り始めたのです。
しかし、雨雲マップを見ると、これは一時的な通り雨であることがわかり、数分後には雨も止んだため、傘を持たずに無事に参拝することができました。
神社仏閣に参拝した際に天候が変わるのも、スピリチュアル的には「歓迎サイン」と言われています。
この日は、夏の厳しい暑さが和らぎ、雨のおかげで清涼感のある気候の中で、ゆっくりと神社を見て回ることができました(*^^*)
青井阿蘇神社へのアクセスと駐車場
<電車でのアクセス>
青井阿蘇神社は、JR『人吉』駅から徒歩で約13分の距離です。
<車でのアクセス>
青井阿蘇神社には、参拝者用の無料駐車場が2か所あります。
蓮池前の表側駐車場
やや広めのスペースが確保されており、収容台数は約20台ほどです。
神社裏側駐車場
『人吉温泉物産館』に隣接しており、こちらの収容台数は約5台ほど。
台数が少ないため、特に混雑する時間帯にはすぐに満車になる可能性があります。
混雑の傾向
夏休み期間中や休日などは特に混雑するため、午前中の早い時間帯に駐車することをお勧めします。
平日でも昼過ぎには駐車場が埋まりやすくなりますので、余裕を持った訪問が望ましいです。
『人吉温泉物産館』でお土産選び&足湯体験
青井阿蘇神社のすぐ隣にある『人吉温泉物産館』は、観光の際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
ここでは、熊本名物の「馬肉」や人吉球磨地方の特産品「きじ馬」など、バラエティ豊かなお土産が揃っています。広々とした店内で、ゆっくりとお土産選びを楽しめます。
さらに、物産館にはなんと「足湯」が設置されています!
こちらの足湯は無料で利用でき、座って足を浸けることができるため、観光の合間にリラックスするのにぴったりです。
私も少し体験しましたが、旅の疲れが癒されました。
青井阿蘇神社や人吉の観光を満喫した後は、この足湯でゆっくりと疲れを癒すのもおすすめです!
まとめに
青井阿蘇神社は、その国宝に指定された社殿や豊かな歴史が魅力の神社です。
近代的な宝物館や人吉温泉物産館も併設され、観光地としても多くの見どころがあります。
青井阿蘇神社での参拝を通じて、心安らぐひとときを過ごし、開運と癒しの旅をぜひお楽しみくださいね!
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