【神社】神奈川県真鶴町『貴船神社』『貴船稲荷社』<貴船祭り><貴宮大明神><頼朝の腰掛石>

<貴船神社の基本データ>

御祭神:
大国主神・事代主神・少彦名神

御神徳:
家内安全/商売繁盛/良縁祈願/身体健全/病気平癒/厄除/海上安全/大漁祈願 など

御朱印:有

塩:不明

土:不明

水:不明

駐車場:有

住所:〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117

電話番号:0465-68-0066

公式HP:【公式】相州真鶴 貴船神社ウェブサイト

貴船神社(真鶴町)について

真鶴貴船神社の本殿

創建は平安時代、宇多天皇の寛平元年(889)六月十五日と伝える。
古来真鶴の鎮守で、漁業や海上安全の守り神ともされ、人々の篤い信仰を受け貴宮(きのみや)大明神と呼ばれた。

明治初年 貴船神社と改称し、同六年 郷社に列せられた。
大正十二年の関東大震災から復興するに当り、境内を拡張して昭和十年現在地に社殿を移転、同三十八年本格的な造営が完成した。
拝殿内部の彫刻一切は、幕末の巨匠江奈の半兵衛の名作である。

(略)

神輿の会場渡卸は日本三大船祭りの一つとして名高く、これを含む「貴船神社の船祭り」は、昭和三十年に神奈川県無形文化財、同五十一年に同県無形民俗文化財、平成八年には国の重要無形民俗文化財に指定されている。

貴船神社の看板より引用

現地に着くまで勘違いしていたのですが、「貴船神社」と名前があっても、有名な京都の「貴船神社」とは関係がない神社でした。
神社の読み方も「貴船神社」と書いて「きぶねじんじゃ」です。

【神社】京都市左京区『貴船神社』<貴布禰総本宮><気生根><縁結び>

歴史は古く、創建は1200年前と伝わります。

貴船神社縁起
今からおよそ千二百年ほど昔の夏、真鶴岬の笠島(現在の三ツ石)の沖合に、夜ごと不思議な光が現れ、海面を煌々と照らしていました。ある日「平井の翁」という人が磯辺に出て遥か沖を見渡したところ、光を背にした一隻の楼船が波間に浮かび海岸に近づいてくるので、船内を調べてみると、そこには木像十体余りと、口伝によれば、「この神をお祀りすれば村の発展がある」と記された書状があったとされます。その夜、神は翁の夢に現れ、自らが大国主神である事を告げました。そこで翁は村人と力を合わせて社を建て、村の鎮守の神としてお祀りしたのが、現在の貴船神社の起源と伝えられています。

相州真鶴 貴船神社ウェブサイト公式HPより引用

水辺名物、海から流れ着く御神体ですね!

個人的には、明治の改称前に呼ばれていたという「貴宮大明神」と同音の熱海市にある来宮神社との関係が気になります。
参拝した日も、真鶴の貴船神社の次に、そのまま参拝しましたが、距離も近いのです。

来宮神社の御祭神は「大己貴命」であり、真鶴貴船神社の「大国主神」の別名。

来宮神社も平安時代から名前が出てくる古い神社です。
長い歴史の中で同一視されていったのでしょうか。

頼朝の腰掛石

真鶴貴船神社の頼朝の腰掛石

治承四年 石橋山の合戦で敗走した源頼朝とその従士が身を潜めた「鵐窟(しとどのいわや)」付近にあった巨石で、いつしか「頼朝の腰掛石」と称されるようになりました。
昭和九年に行われた真鶴港の改修工事に伴い当社に移築されました。
現在は石碑状に建立していますが、ご覧頂いています正面が「腰掛石」の上面となり本来は水平に据え置かれていたものです。
闇夜の中、安房の国(千葉県南部)に落ち延びる船出の計画や鎌倉幕府創建の軍議を重ねたであろう、歴史の一幕を感じつつ、ご覧ください。

「頼朝の腰掛石」説明の立て看板より引用

伊豆半島はそこかしこに頼朝が座った岩がある。笑
北条政子とお付き合い時代にデートしていたという伊豆山神社にも二人で腰掛けたという石があります。

ただし、真鶴貴船神社の腰掛け石はそんな甘酸っぱいエピソードではなく、1180年の『石橋山の戦い』で敗走し、真鶴沖から脱出する際に座った…かもしれないという、現在の真鶴港にあった石を移築したものです。

貴船神社の御朱印

真鶴貴船神社の御朱印

早い時間に参拝したので、私は御朱印を頂けていないのですが、御朱印の授与は行っているようです(*^^*)

貴船神社の御朱印:初穂料300円
貴船まつりの御朱印:初穂料500円

2種類の御朱印があるようです。

【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!

貴船稲荷社

真鶴貴船稲荷社

御祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
例祭日:二月初午
御神徳:五穀豊穣 商売繁盛 福徳円満 家運隆昌

当社に古く祀られていた稲荷社に、真鶴町の各家庭で祀られていた稲荷を合祀した社。
近年、京都伏見稲荷大社より御分霊を勧請した。
稲荷は食物・稲作」・農耕の神として広く信仰され、狐の姿をした神、あるいは狐が大神の使者とみなされることも多い。

貴船稲荷社の立て看板より引用

近年、伏見稲荷大社から勧請されたとのことですが、創建889年の神社で古くから祀られていた「稲荷社」となると、年代によっては元々「田の神」農耕神としてこの地に祀られていた歴史のあるお稲荷さんの可能性もあります。

横須賀市の海沿いにある神社『走水神社』にも、日本武尊が東方遠征の際に祈念したという古代稲荷社があるのですが、ヤマトタケルの神話の時代は伏見稲荷大社創建よりもさらに前の話で、おそらく土地神様としての農耕神を祀った原始の祠があったのではないかと推測されます。

こちらのお稲荷さんもその可能性があるかもしれません。

改めで勧請を行っても、すでに強力な神様が鎮座されている場合は伏見稲荷から新しくくることはないのではないかなとは思いますが、縁を繋いでるという状態なのかな…

また、説明にあるように、メインのお社の後ろには、ずらーっと小さな祠がいくつも並んでいます。

全体的に歴史を感じる、年季の入ったお社が並んでいるためか、重厚感、圧が強くて。笑

すでに結構な数のお稲荷様がいらっしゃるんじゃないかなと思うなどする次第です。

こちらの貴船稲荷社のすぐ横に幼稚園(保育園?)がありまして、ちょうど登園の時間だったのか、私がぶつぶつ祝詞を唱えて手を合わせているのを、小さな子供たちが不思議そうに(面白がって)見ていましたが、重厚感がありつつも、どこか柔らかい雰囲気があるのは…子供たちが近くにいる影響もあるのでしょうか。

東京の王子稲荷神社も境内の下に幼稚園があって賑やかでしたが、子供を見守る神様の眼差し、そこから発せられる空気のようなものがあったら素敵だなと思います。

余談ですが、駐車場にて「あれ?誰のお母さんだったかしら?」みたいな、園児のお母さんたちからの目線と会釈と挨拶がくすぐったかったです。
すいません、違います、私は通りすがりの参拝者です…。笑

【神社】京都 伏見稲荷大社 <伏見神宝神社><白滝大神><御劔社>他

貴船神社へのアクセスと駐車場

真鶴貴船神社本殿横の車道

駐車場は入口の所に数台分。

先述した幼稚園の登園時間やお迎え時間に被ると埋まってるかもしれません(^^;)
私は早い時間に来ていたので、逆に帰りに登園時間のピークを迎えて、参拝後は邪魔にならないよう慌てて出発しました。

奥にも数台停められます。

真鶴貴船神社は、高低差のある長い階段があります。
正面鳥居の向かって右側に坂道があり、長い階段がつらい高齢者などは、開田印を上がった先の本殿すぐ横から参拝できるようになっています。

アクセス方法ですが、公共交通機関だとJR『真鶴』駅から徒歩24分。

車の場合、東京方面からは相模湾沿いを走って、岩IC出口あたりの脇道に入っていく感じです。
いつも箱根方面に向かう慣れた道の、「ここかー!!」ってところを脇道に入りました。笑

カーナビに住所入れて向かいましょう。

まとめに

真鶴半島は海と山が楽しめる景勝地です。
今回は貴船神社に参拝した後すぐに来宮神社に向かってしまいましたが、海辺のカフェ、獲れたてのお魚を食べられる食事処なども気になります!

お出かけの際には、貴船神社の参拝と共に、海辺のアクティビティを楽しんでくださいね!

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)

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