【神社】京都市左京区鞍馬貴船町『貴船神社』<貴布禰総本宮><気生根><縁結び>

<貴船神社の基本データ>

御祭神:

本宮
高龗神(たかおかみのかみ)

結社
磐長姫命(いわながひめのみこと)

奥宮
高龗神(たかおかみのかみ)
船玉神(ふなだまのかみ)
闇龗神(くらおかみのかみ)
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

ご利益:所願成就、えんむすび、運気隆昌

御朱印:有

塩:有

土:なし

水:有

駐車場:なし

住所:
〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180

電話番号:075-741-2016

公式HP:【公式】貴布禰総本宮 貴船神社

貴船神社について

貴船神社の本殿

水徳神高龗神(たかおかみのかみ)を祀る旧官幣中社(かんぺいちゅうしゃ)で、社名は古くは木船、貴布祢とも書かれたが、明治四年(1871)以降「貴船」と改められた。
平安時代延喜の制には、明神大社という最も高い格式に列し、日照りや長雨が続いたとき、また国家有事の際には必ず勅使が差し向けられ、祈念が込められた。
弘仁九年(818)以来の歴朝の奉幣、祈雨には黒馬、祈晴には白馬又は赤馬が献ぜられるのが例であった。
平安時代末期には加茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社とされたが、明治以後独立した。

かつて社殿は貴船川に沿って上がった所にある現在の奥宮のちにあったが、天喜三年(1055)、現在地に移転された。

(略)

貴船神社立て看板より引用

貴船は古くは「気生嶺」「気生根」とも書かれていた。
大地のエネルギー「気」が生ずる山、「気」の生ずる根源という意味。
神道では、体内の気が衰えることを「気枯れ(けがれ)」といい、古来当社に参拝する者皆、御神気に触れ、気力の充実することから運気発祥(開運)の信仰が篤い。

(略)

桂(ご神木)の立て看板より引用

水は生命の源。
生命には水そのものが不可欠なことに加え、生きていくうえで重要な「食」、農作物の育成も水の有無で決まります。

神奈川県のへそ部分に鎮座する『有鹿神社』も水神信仰の神社です。
有鹿神社の創建は、縄文時代からの自然信仰がルーツといいます。

貴船神社も創建年代は1600年前ともありますが、同様に歴史が記録される前からの「水」信仰がルーツなのだと思います。

【神社】海老名総鎮守 有鹿神社(あるかじんじゃ)<有鹿明神><有鹿天神社>

絵馬の発祥地

貴船神社の黒馬と白馬

絵馬発祥の社(えまのふるさと)

先人にならい絵馬を奉納してご祈願下さい。

古来、雨乞の社として名高い当社には、畏くも歴代天皇様より 旱天(ひでり)には黒馬・霖雨には白馬または赤馬を、その都度献げて御祈願される例になっていました。
しかし、時には生馬に加えて『板立馬』を奉納したと、平安時代の文献である『類聚符宣抄』は伝えています。
この「板立馬」こそは今日の絵馬の原形と言われています。
当宮では、此の故事に倣らい、かつて和泉式部が復縁を、平實重が蔵人昇任を、大宮人が加茂競馬の必勝を、そして源義経が源氏再興を、それぞれ大神様に祈ったように、皆様方の心の願いを、一枚の絵馬に託して御祈願なさいますよう、お勧め致します。

(略)

貴船神社立て看板より引用

水神様に祈願するなかで重要なのは、やはり農作物の育成に関わる雨に関するものが一番です。

面白いのが、旱天、雨を降らせてほしい時には黒い馬を。
霖、雨が続いている時には白馬、または赤馬を捧げて祈願したという点。

これも陰陽五行の影響を受けていると思います。

黒は水気の色、白は金気、赤は火気です。
雨はもちろん水の属性です。

そして、白と赤。
太陽を表すのは「天」の主人としての金気、太陽そのものを表す火気。

これをベースに黒馬、白馬・赤馬が選ばれているのではないでしょうか。

神道と風水(陰陽五行)の繋がりが深いことを想像させます。

そして、この馬を奉納する故事から、現在の絵馬に繋がる。
全国の神社で神馬を奉納した形跡が残ります。

一説によると神様の乗り物として馬を用意する意味があるらしいですが、そこに色の概念が乗ったのでしょうか。
興味深いです。

水みくじ

貴船神社の水みくじ

水の神様を祀る貴船神社では『水みくじ』もできます!
水に浮かべると宣託結果が浮かび上がってきます。風情がありますね。

ちなみにこの鴨川の水が流れる先の『下鴨神社』にある御手洗池でも水みくじができます。

水で浮かび上がる部分が読みにくくても大丈夫。
QRコードがついていて、読み込むと結果がわかります。ハイテク。笑

おみくじは水占いをする場所の右手に結ぶところがあります。
濡れているので持ち帰りは難しいかなと思います。
結果はQRコードで持ち帰り、祈念して結びましょう◎

水みくじの初穂料:200円

【開運】おみくじで『凶』を引いたらむしろラッキー!?『凶』をひいた時の心得について

貴船神社『結社』

貴船神社 結社

貴船神社 中宮 結社(ゆいのやしろ)

御祭神 磐長姫命(いわながひめのみこと)

神武天皇(初代の天皇)の曽祖父にあたられる瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を娶らんとする時、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)が姉の磐長姫命も共におすすめしたが、瓊瓊杵命は木花咲耶姫命だけを望まれたため、磐長姫命は大いに恥じ、「吾ここに留まりて人々に良縁を授けよう」といわれ、御鎮座したと伝えられています。

古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、平安時代の女流歌人・和泉式部(いずみしきぶ)が切ない心情を歌に託して祈願したという話は有名です。

(略)

昔はススキ等の細長い草を、今は「結び文」を神前に結び付けて祈願する習わしがあります。
男女間の縁だけでなく、人と人、会社と会社、就職、進学などあらゆる縁を結んでくださる神様です。

貴船神社 結社の立て看板より引用

縁結びのご利益がある中宮の『結社』。

磐長姫は心がきれいですよね。
自分が選ばれなかったことを恨むでなく、誰かの恋が上手くいくこと祈り続けるという…

日本の神様は失敗したり、叶わなかった体験を反転して司る神様も多いですね。
お酒で失敗して酒難除けを担ってる神様とか。笑
(※ちなみに来宮神社の御祭神です。お守りがあるよ!)

【神社】静岡県熱海市『来宮神社』 <樹齢2000年の大楠><むし除守><酒難除守>

結びの文

貴船神社 結社の結び文

風水師としては、「昔はススキなどの長いものを結び付けていた」という点に注目。
平安時代には陰陽五行の概念が入ってきています。

「長いもの」
「結ぶこと」
これらの概念は、九星気学だと四緑木星に属します。

風水的に縁結びのコンサルタントをするなら四緑木星をよく使います。
交流を促す、関係を整える…つまり縁結びの力を持つ星なのです。

磐長姫の御神威あるこの場所で、陰陽的な呪術的意図も兼ねて「長いもの」を「結んで」いたのではないでしょうか。

貴船神社 結社の結び文

また、現代の「文」も遠くの人と情報を交換し繋ぐ四緑木星のアイテムなので、有効だと思います。
ススキの絵柄が描かれているのも素敵。

恋愛成就の祈願のご利益、期待が大きいですね!
もちろん、説明にある通り、就職や進学、恋愛に限らず広い人間関係の良縁祈願も、よく叶うことと思います。

結び文の初穂料:200円

【開運】吉方位のおすすめ開運アクション!旅先から『手紙』『絵葉書』を送ってみませんか?宛先は…

天乃岩船

貴船神社 結社の天乃岩船

天乃磐船(あめのいわふね)

この船形の自然石は、貴船の山奥より出土し、平成八年三月、市内の造園業・久保篤三氏より奉納された。
重さは六トン。
船は、古くは唯一の交通機関であり、人と人、文化と文化の交流(結ぶ)ということから、縁結びの信仰と関りがある。
また、奥宮の「船形石」伝説に見られるように、神様の乗り物として神聖視され、当社と船の関りは深い。
縁結びの神で知られる結社の御祭神の御料としてここに納めた。

貴船神社 結社の立て看板より引用

船もまた四緑木星の象意。
文化と文化の交流(結ぶ)ということ…まさにです。

神馬同様に、船も神様の乗り物として徴用されたのですね。

貴船神社の『奥宮』

貴船神社 奥宮

貴船神社 奥宮(おくのみや)

当地は、貴船神社が当初創建されたところで、当社の祭神も本宮と同様、水や雨を司る神「高龗神(たかおかみのかみ)」である。
社伝によれば、「反正天皇の時代(五世紀初頭)に玉依姫命(神武天皇の母)が黄船に乗って浪速(大阪)から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって当地に上陸し、そこに祠を営んで水神を祀ったのが当宮の起こりである」とのことで、地名及び社名の起源をこの「黄船」にもとめる説もある。

(略)

貴船神社 奥宮の立て看板より引用

本宮と比べると、奥宮まで参拝する人は少ないのか、あまり(というか私以外にはひとりだけ)人がおらず静かな空間でした。

本殿の左手に船形石があります。

貴船神社奥宮の船形石

雪が降った後だからか、とにかく静けさが染みるような感覚でした。
雰囲気あります。

本宮からそこまで歩くわけでもなかったですよ。

距離でいうと700m、だいたい15分くらいです(*^^*)

貴船神社の御朱印

貴船神社の御朱印

貴船神社の御朱印は、本宮の社務所で頂けます。
奥宮の御朱印も同様に、本宮の社務所です。

御朱印の初穂料:300円

【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!

貴船神社の授与品

貴船神社の授与品

授与品も結構豊富で、各種お守りに並んで御神塩も頒布されていました!
その他、トートバッグやオリジナルの傘なども。

御神塩の初穂料:100円

【開運】神社で頒けてもらえる『御神塩』『清め塩』はどう使う?意味や使い方など

貴船神社へのアクセス

貴船神社への電車旅

出町柳から叡山電鉄の鞍馬行きに乗って、『貴船駅口』下車。
そこから京都バスで『貴船』まで4分くらい。

私は行きはバスに乗りましたが、帰りは奥宮から貴船口駅まで歩きました(*^^*)

途中にも小さなお社がぽつぽつあって楽しかったですよ!
…その小さなお社を参拝するために、途中で小さな川を渡ったのですが、うっかり川に片足落ちてしまったりしたので、皆様はお気を付けください(;´・ω・)

12月の雪がちらつく寒い日だったのですが、なんでか平気だったのが今でも不思議だな…。
このあとまた電車に乗って隣の鞍馬寺にも行ったのですが、その日いちにち足が凍えたような記憶もなく。

ご加護でしょうか?笑

電車の旅、良かったですよー電車の窓から見える冬山がきれいで…
社叢からの景色も必見です。

まとめに

貴船神社の階段

私が参拝したのは数年前の12月でした。
寒い季節だけど、雪が降る貴船神社は静謐な美しさがありました。

次は暖かい季節に行きたいと思いながら数年経ってしまいましたが…また早く参拝したいです。

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)


 ブログランキング・にほんブログ村へ

おすすめの記事