目次
<吉田白鳥神社の基本データ>
御祭神:日本武尊、弟橘姫命
ご利益:
「航海安全の神」「安産の神」(海の安全や子どもがぶじさずかるようにお願いするお宮)
御朱印:なし
塩:なし
土:なし
水:なし
駐車場:有
住所:〒415-0533 静岡県賀茂郡南伊豆町妻良1328
電話番号:0558-67-0025
※集落の宿泊施設『吉田亭』さんの電話番号です。
参考HP:
白鳥神社の大ビャクシン|南伊豆町
吉田白鳥神社について
南伊豆の「吉田」という小さな集落にある神社です。
山の中の、さらに山の奥を通り抜けて海辺に出たところにある秘境の神社感がスゴイ。
社務所もない小さな神社ですが、立地や環境の影響なのか、パワーを感じます。
御祭神は日本武尊と弟橘姫命。
「白鳥」というのは、日本武尊は最期の時に、白鳥になって飛び去ったという伝説から。
ヤマトタケルは東国平定の際に、現在の相模で妻となる弟橘姫と出会い、鎌倉道を通って現在の横須賀は走水に至ります。
弟橘姫は走水から上総(現在の千葉県)に向けて海路を行く際、荒れた海を鎮めるためその身を投げます。
走水には弟橘姫を祀った『走水神社』があり、また「櫛が流れ着いた場所」「日本武尊が弟橘姫の墓標を作った場所」など、このエピソードに繋がる神社が東京湾沿いに多数あります。
伊豆、吉田の地は東京湾からは離れていますが、海の近くであり、伝承も伝わりやすい場所なので、「航海安全」「安産祈願(夫婦円満)」という日本武尊と弟橘姫にあやかって御祭神として祀ったのかもしれません。
【神社】神奈川県横須賀市『走水神社』<日本武尊><弟橘媛命><古代稲荷社>
県指定天然記念物『白鳥神社の大ビャクシン』
静岡県の県指定天然記念物に指定されている、大きなビャクシン。
うねりがすごくて迫力があります!!
ビャクシンというと、地元横須賀の『琵琶島弁財天(瀬戸神社/神奈川県)』の「立ち枯れのビャクシン」や、『森戸大明神(神奈川県)』の「飛白杉(ひびゃくしん)」のような、シュッとしたイメージだったので…
こんなに大きく育つんですね!
巨木好きとしてもテンション上がりました。
【神社】神奈川県横浜市金沢区『瀬戸神社&琵琶島神社』<横浜金澤七福神:弁財天><瀬戸の秋月>
【神社】神奈川県三浦郡葉山町『森戸大明神』<葉山郷総鎮守><千貫松><森戸の夕照><おせき稲荷社>
安産祈願の「底抜け柄杓」
ここでは、安産をお祈りするとき、夫婦で「おみくじ」を引き、ぶじに安産を終えた夫婦は小穴を開いた「ひしゃく」と「麻ひも」を持ってお宮にお礼のお参りをするといった、いっぷう変わったならわしがあります。
『南伊豆町 白鳥神社の大ビャクシン』より引用
お社には『底に穴の空いた柄杓』がたくさん奉納されています。
「穴の空いた柄杓で水を汲むとするすると抜け落ちていくように、お産も軽くなりますように」という願いを込めて用いられます。
全国の安産祈願の神社仏閣のいくつかでも、似た事例があるようです。
お家の数も少ない、秘境のような場所にある神社ですが、奉納された柄杓の数は結構多いです。
お社前に麻ひもで結ばれた柄杓の他にも、年代のわからない柄杓が、お社の横に多数重なっていました。
きっと、近隣から御神威を頼って奉納にいらっしゃる方が多いのですね(*^^*)
お社に空いた謎の穴
吉田白鳥神社のお社は不思議と謎の穴がたくさん空いていまして、中を覗くことが出来ました。
近くの気が穴だらけだったので、お社の穴は、キツツキかな???
と、推測しましたが真相はわからず。
Instagramのコメントにも書いていますが、お社の中でお神酒が備えられているのが見えます。
交通の便が悪い場所にあるお社だと、手入れが行き届かず廃れてしまっていることも少なくないのですが…
秘境の神社ですが、境内は草むしりなど定期的にされているようで「人の手が入っている」ことがわかる、今も信仰を集めている神社なのだと実感できます。
お社前で祝詞を唱えてふと振り返ったら、現地の方が来ていらして(ちょっとびっくりしました)。
定期的にボランティアの方が草むしりなどの清掃に入っていることや、ご自身も都心から移住してきて神社に魅せられ手入れをしていることなどお話してくださいました。
あれ?今更だけど、もしかしてあの紳士は『吉田亭』の御主人だろうか…(^^;)
少しお話を伺った後は、「ごゆっくりどうぞ」とまたひとりで参拝できるようにお心遣いいただきまして。
ありがたいことです。今度は宿泊もできたらいいなぁ。
帰りに吉田亭さんに宿泊だろうご家族連れとすれ違いました。
どちらからいらしてるのかはわからないけど、都心からなら夏休みの思い出として南伊豆の海は素敵なお思い出になるはず(*^^*)
付近の短い動画などもInstagramに載せているので、良かったらご覧ください。
親切な人に出会うのも歓迎サイン
神社の歓迎サインの一つに「親切な人に会う」というものがあります。
善性の高い人は神様からのメッセージを受け取れるので、無意識にお手伝いをします。
神社仏閣だと「神社について詳しい人が説明してくれる」のは結構よくあります。
今回の例以外だと、東国三社のひとつ『息栖神社(茨城県)』で、陽気な神主さんに捕まり、もとい、お声掛けいただいて、神社のことを教えてもらいました。笑
私もご家族連れなどを見かけたら、積極的に声をかけて家族写真を撮ることを申し出たりするのですが…
写真を撮ったご家族さんにとって、歓迎サインになれていると嬉しいですね(*'ω'*)
私は「聖域で徳を積んでいくぞ~」と、下心満載でやっていますが、善行は善行ですので!!
他、山奥の神社に参拝するときに疲れている時にすれ違っている人が「もう少しですよ!」と励ましてくれたり。
落としたものを拾ってくれたり、珍しい鳥がいたら教えてくれたり。
親切にされるとそれがもう嬉しいものですが、聖域の場合は高次の存在からのお心も入っているので、二重で喜んでOKかと思います。
【神社仏閣の歓迎サイン】聖域での人との交流、挨拶や親切を受けたらそれは歓迎サインです!
吉田白鳥神社へのアクセスと駐車場
バスで行く場合は、「吉田口」バス停を下車後、…下田方向から向かった進行方向の左手、妻良トンネル手前にある細い道を進みます。
山道を登って下っていくのですが…徒歩…想像したくないですね。笑
車だと同じ道を10分ほどです。
カーナビで調べようにも名前では出てこないので、住所で入力して向かいました。
駐車場は2台分ありますが…釣り人か、散策か、昼頃の到着ですでに埋まっていました。
地区の少し広くなっているところに少しだけ置かせていただいたのですが、車の数が多いようだと諦めることになるかも。
このように吉田白鳥神社の駐車場というよりは、海の駐車場…なのかな?
右手には公衆トイレもありました。
集落の一番奥になるので、「あ、埋まってるわ…」となったあとバックで戻るの怖かった…。笑
道路の脇はコンクリの深い溝になってて水が流れています。落ちたら大変。お気を付けください。
まとめに
今回は夏の盛りに訪れましたが、境内には紫陽花もたくさん植えられており、初夏の紫陽花の見ごろも美しいだろうなと思います。
また、秋や冬ならば駐車場も空いているかも??
海も山も良い空気で素敵な場所でしたので、ぜひまた訪れたい神社です。
次は南伊豆に宿泊して、早い時間に参拝したいな。
都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)