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風水の知識に基づき、悪い方角に行かなければならないときは「黒い服」を選ぶと良いとされています。
私はこの習慣を長年実践してきました。
初めて風水の本で読んだときは、特に疑問を持たず「そういうものだ」と受け入れていました。
しかし、年月を重ねる中で様々な情報に触れ、自分なりに黒い服が持つ「魔除け効果」の意味を考えるようになりました。
今回は、この「黒い服の魔除け効果」について、私なりの解釈と風水的な視点から深掘りしていきます!
九星気学における「黒い服」の効果
九星気学で、凶方位に出かける時の対策に『黒い服を着ていく』というものがあります。
その理由は「悪い気を受けにくくするため」です。
色の特性として、黒色は光を吸収します。
色とは、目に見える光(可視光線)が物体に当たり、吸収されずに反射された波長を、私たちの目が受容し脳で分類することで認識しているものです。
『黒』は全ての色を吸収し、反射しません。
逆に『白』は様々な色が均等に乱反射している状態。
これらの性質が、スピリチュアルな概念にも適用されていると、私は考えます。
黒は波長を吸収するので「鎮静」「受容」「混在」の意味を持ちます。
凶方位で黒い服を着るのは、凶意を「鎮める」効果があるのではないかと解釈しています。
夢占いでの『黒』
夢に出てくる「色」は様々な暗示があります。
夢辞典によると「黒」は次のように説明されています。
<黒>
全ての光を吸収できると、黒になります。
人生をまとまりをもって受容できると、美しい黒が生まれます。
たいていは無秩序に混ぜ合わされた経験で生じた状態を差します。
黒衣をまとっている場合は、喪服の意味の他に、グレイトマザーとシャドーの影響を考えましょう。
破壊力と嫉妬心と策謀がないかを、見極めます。
あなたの心からそれらを追い出すために、周りの誰かがあなたにそれらをはたらきかけてくるかもしれません。
この場合は、予知夢として現れます。エドガーケイシーが教える夢のメッセージ より引用
カラフルな色を混ぜ続けるといずれ黒になるように、人生での様々な経験、色鮮やかな記憶たちも、積み重なり混ざりあうと、混沌としていきます。
怒りの赤も、悲しみの青も、我慢の茶色も、黒に混ざって見えなくなる。
このため、喪服に黒が多く使われるのは、別れや悲しみの感情を鎮静化させるためではないかと考えられます。
黒は、感情を静める効果があり、混乱や痛みを和らげる助けになります。
「白」と「黒」の特性
「白」の魔除け効果は反射です。
光を跳ね返し、拡散します。
「白」は強力ですが、魔を受け止める量が多い場合や、跳ね返しきれない場合は、鎮静、受容し威力を削ぐように作用する「黒」の方が効果があるのかもしれません。
この点で、「塩」と「砂」の関係性にも似ています。
「塩」は凶意をパパッと祓うことには向いていますが、呪詛を返そうとすると受容して変質させる「土」が向いています。
凶意を霧散することはできても、それをどうにかするなら相性が良いものを使う必要があるというか。
跳ね返す、散らす
抑える、中和する
結果は同じでも、そのプロセスによって使い方が変わると考えられます。
スピリチュアルな対策には、それぞれの方法の特性を理解し、状況に応じた適切な選択が求められるのです。
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神社仏閣の参拝に「黒い服」はあり?
神様は黒色が苦手
神仏研究家の桜井識子さんのブログで面白い描写がありました。
夜の神田明神で、社殿の上にどっしりと座っていた将門さんは……黒い服を着ていました。
神様は黒が苦手ですから、絶対にありえない選択のお召し物です。
(もしも黒一色に塗った社殿があったとしたら、神様はその中に入ることができません)
というか、昼間は白なのに、どうして夜は黒い服にわざわざ着替えているのか……疑問に思いました。そこで、「どうして黒い服を着ているのですか」と、お尋ねしました。
すると……「夜の、闇の影響を受けないようにしている」という答えが返ってきたのです。ということは、夜の闇には神様に作用をするものがある、ということになります。
「その闇の影響を受けたらどうなるのですか?」
「エネルギーを消耗する」「エネルギーを消耗したら……どうなりますか?」
「力がなくなる」「黒い服を着ていたら、その影響は受けないのですか?」
「ほとんど受けることはない」私が大騒ぎで「へぇー!」を連発して驚いていると、将門さんは少し微笑んで、「葬式も同じである」と教えてくれました。
「ご遺体」に接すると、人間の「生気」は少なからず影響を受けるらしいです。
生きるパワーと言いますか、生きるエネルギーを消耗するのです。ですから、現代の喪服が黒なのは、自分を守るという意味で良いことである、と言っていました。
(調べてみると、喪服は白だった時代のほうが多いみたいです)
神田明神の神様のお話です。
神様は基本的に、夜明けの明るい時間から日没まで神社にいます。
(※お祭りの夜は特別)
夜は魔の領域。
日没後の世界は神様にとっては居心地の悪い状態です。
そして、神様にとっても黒い服は「マイナスなエネルギーの影響を受けにくくする」力があるようです。
神様は「光」の性質に近いから、本来は「黒」色を好まれません。
参拝する私たちの服装については、どうでしょう?
これは、神社参拝の際は、全身が黒じゃなければOKだそうです。
上下のどちらかが黒とか、服飾小物など、部分的に黒が入ってるのは問題ないとのこと。
黒色は神気を通さないので、私はなるべく黒以外の服を着ていくようにしています。
とはいえ、普段から黒い服も好んで着ているので(パーソナルカラーがウィンターなので顔映りがいいんです…)、トップスをなるべく黒以外に。
「気」を受け取る場所は胸元あたりがメインです。
デコルテ~胸元のあたり。
なので「首元がスッキリしていて、明るい色のトップス」が神社仏閣の参拝にはおすすめです!
仏様は性質が違うので、お寺は「黒い服」で大丈夫です。
凶方位に行く時は「黒い服」が良い
ちなみに、凶方に行くときは『黒のタートルネック』が多いです。
色の防御効果と、デコルテを出さないことでさらに防御強化!!に、なります(*^^*)
夏にタートルネックは難しいですが、肌の露出部分が多いので、全体で黒色の分量のバランスを取るなどして、魔除けコーディネートしています。
他にも魔除けの方法はあるので、貴石や塩、お守りなど組み合わせるのも良いです。
『黒』は開運には向かない
黒色には魔除けの効果がある。
しかし、黒色は開運には向きません。
「開運する」というのは、エネルギーを流し込み、活力を得て、自身を良い方向にもっていくことです。
黒は、凶意の影響を受けにくくしたり、良くも悪くも荒ぶるエネルギーを鎮静化する効果がありますが、開運とは方向性が違います。
風水でよく使われる他の「色」の効果がダウンしてしまいますし、神社で頂いた神気も通さないので、開運効果が鈍化してしまうんです。
特に「健康運」に関しては、プラスのエネルギーを、いかに勢いよく自身の身体に満たし巡らせるかというアプローチになるので、エネルギーの流れを鈍化し鎮静する「黒」とは相性が悪いです。
魔除けの効果があると言っても、跳ね返す作用ではないので、顔周り、とくにマスクなどで口元に黒を持ってくるのもおすすめしません。
【風水】風水で見る『マスク』の色やデザイン!おすすめは定番の白!黒はなぜNG?
開運するなら「黒」ではなく他の色を
黒い服を着るのにおすすめのタイミングは、
✦凶方位に行くとき
✦悪意から身を守りたい時
あとは、生理中と生理前も私は黒が多いかな。
運気が上がらないなーというのは感じるのですが、生理中って自分自身が「厄」というか…
攻撃的になったり、凡ミスしたりする自分を抑えたい…という心理です。
生理中は黄泉の世界が薄く重なってるなんて説もありますが、とにかく嵐が過ぎるのをじっと待つ感じです。
幸運を引き寄せるためには、黒ではなく明るい色や開運色を選ぶことが推奨されます。
風水師によっては、黒は絶対に着ないという方もいらっしゃいますね。
明るい色や、目的に合った色を身に着けることで、風水の開運効果は高まります。
まとめに
黒い服には魔除けの効果があるものの、開運効果には限りがあります。
凶方位に行くときや、運気的に静かに過ごしたいときには、黒い服が役立つことがあります。
私たちの生活の中で、黒い服は合わせやすく、多くの人に好まれています。
街中で黒い服を着ている人が多いのも、ストレスから身を守るために無意識に選んでいるのかもしれません。
しかし、開運を目指すときには、意識して明るい色や開運色を選ぶことをおすすめします。
明るい色を取り入れることで、ポジティブなエネルギーを引き寄せ、より良い運気を呼び込むことができるでしょう。
おしゃれを楽しみながら、運気アップに繋げてくださいね!