【神社】神奈川県横須賀市『走水神社』<日本武尊><弟橘媛命><古代稲荷社>

地元横須賀でも随一と名高い【走水神社】
TV番組でスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが紹介していたり、小泉純一郎元首相も、一家で参拝し信仰しているという、何かと有名な神社です。

地元なのですが、近年ようやっと参拝しました。
そしたらもう、なぜ今まで行かなかったのか悔やまれるぐらい素晴らしい神社で…いえ、これもご縁なのでしょう。
感銘を受けて、一度足を運んでからは折に触れて参拝しております。

横須賀には日本武尊と弟橘姫が登ったとされる「武山」もあります。

【仏閣】神奈川県横須賀市 竹山不動 <浪切不動><焼火地蔵菩薩><身代わり不動尊><筆塚><稲荷神社>

走水神社について

主祭神は日本武尊と弟橘媛命。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、日本神話でもトップクラスの武勇を持ち、西へ東へ制圧しまくったスーパースターです。
横須賀にやってきたのは、上総国(かずさのくに 現在の千葉県中央部)を制圧するため。

御座所を建て、古代稲荷社で必勝祈願したのち、船で千葉もとい上総国へ向かいました。
しかし、航路が荒れ狂って危険が迫ります。
その時、妻である弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)が「あなたの命にかえて、海の神の怒りを鎮めましょう」と海に身を投じました。
たちまち海は凪ぎ、船は水を走るように上総国にたどり着いたのでした。

…という、悲しい神話がある土地なのです。

そして、御座所は『御所が崎』として公園になっており、また古代稲荷社跡は走水神社に現存してます。

凄いですよね。
日本神話の場所そのまま残ってるってどういうことなの…。

私はこの古代稲荷社跡で、強い畏敬の念を感じました。

御所が崎も気持ちいいですよ!
走水神社から少し歩いたらすぐです。
坂道を上ると、もう一つ小さな休憩場所があって、そこからは富士山が見えるんですよ♪

走水神社の境内社

稲荷神社

お社の両側にはいくつも祠があります。
走水周辺のお稲荷様が、おそらく明治のおふれで神社の縮小が命じられた時に、多数こちらに合祀されたのだと思います。

水神社

さらに進んだところに水神様、かわいい河童の祠があります。
こちらは走水と縁の深い『水』をお祀りしているそうです。

お社の横に昔話が記載された紙がありまして…

河童の恩返し<走水>

走水神社の裏山にあった清流は、どんな日照りが続いても涸れることはなく、そこにはたくさんの河童が暮らしておったそうな。
ところが、多くの河童の中には、いたずら者もおって、時々里に下りてきては悪さをしたそうじゃ。
心優しい村人たちも、度重なる河童のいたずらに困り果てて、おつか折りがあったら懲らしめてやろうと思うようになったそうじゃ。

ところが、そんなある日、突然ゴーッと地鳴りがしたかと思うと、村中がユッサユッサと大きく揺れだし、村は大騒ぎになりよった。
目の前の海や、神社の裏の水がポチャポチャと音をたてたそうな。

その時、村の長か大声で叫んだと。
「津波が来るぞー。船を上げて神社の裏山に逃げろー」
村はまたまた大騒ぎになりよった。

この騒ぎを聞いた河童たちは集まって、いつも村人たちに迷惑をかけていたんだから「村人が困ってる今、みんなで恩返ししよう」と相談したそうな。

河童たちは、山の上から大きな岩をゴロゴロと押して浜まで運び、村の海岸に沿って大きな堤防を作ったそうじゃ。
そして、河童たちは一匹残らず水の中に入り、岩を押さえて村を守ろうとしたんじゃと。

ところが、その日の津波は今までにない大きなものじゃった。
それでも河童たちが、岩を押さえてくれたお陰で、走水の村は大きな被害にあわずにすんだそうな。

村人たちは、命をかけて村を守ってくれた「いたずら河童」を思って涙を流し、感謝の心を忘れんように「村の守り神」になってもらおうと、神社の樟の木の根元に「河童の神禄」を祀ったそうじゃ。

「走水古老のはなし」より

走水神社に掲示の神より引用

地震からの津波。
村の規模や津波への理解度などから、江戸時代に起こった慶長地震(1605年2月3日)か、元禄地震(1703年12月31日)でしょうか。

818年にも相模湾震源地の大きな地震が起きていますが、平安時代初期の村の出来事が伝聞で残っているとは考えにくい。

全国で「水」自体を信仰する例も多いです。
『貴船神社(京都府)』『有鹿神社(神奈川県)』は、その例にあたります。

後述する古代稲荷社があることも合わせて、古代から生命の源である「水」の恵ある場所として神聖視されていたのではないかと思います。

弟橘媛の記念碑

左手の階段を上ったところには、東郷平八郎、伊東祐亨、井上良馨、乃木希典、高崎正風、
上村彦之丞、藤井茂太の7名が発起人となり建立されたという、『弟橘媛の記念碑』が。

裏に回り込めるようになっていて、そこに名前を見ることができます。

古代稲荷社跡地

さらに奥には【古代稲荷社跡地】
私ここにかなり強いパワーを感じました。
こう、嫌な感じじゃなく肌が粟立つというか、畏敬の念がぶわっと湧き上がる感覚というか。

日本武尊一行が、上総国に渡る際に祈願したと言われる稲荷社。

ヤマトタケルが訪れたのは西暦100年頃。
「稲荷社」と名前はついていても、700年ごろに神様が降り立ったという伏見稲荷とは別です。

古代、縄文時代頃や弥生時代にも、日本では自然に対する信仰がありました。
生命を存続させることに関する信仰です。

稲荷は「食物」「稲作」の神様です。
後年、伏見稲荷と習合、または同一視されたケースも多いのですが、日本武尊が参拝したというこちらの古代稲荷社はもっと原始的な信仰が根付いた場所だと推測できます。

2000年以上の信仰があるとみて、そのパワーはいかほどなのでしょう。

稲作、農耕なら弥生時代でしょうか…
ともあれ、この土地時代に古代から続く信仰があることを物語る場所なのです。

神明社

天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る【神明社】
須佐之男命(スサノオノミコト)を祀る【須賀神社】
建御名方神(タケミナカタノカミ)を祀る【諏訪神社】

こちらも重厚な雰囲気があります。

先日参拝した時は、

✦良い香り(花が咲いているのかと思ったらどこにもなかった)
✦カラスのお出迎え(神明社)
✦祝詞を唱えたら汽笛の音

などなど、複数の歓迎サインを頂き嬉しかったです(*^^*)

走水近くの海上では、多数の船が行き来しているので、タイミングが良いと汽笛の音が聞こえます!

横須賀らしい歓迎サイン。笑
叶神社の奥宮でも祝詞の直後に汽笛の音を聴いたので、横須賀の神様はよく使われるのかもしれません。笑

走水神社は猫に会える

猫好きさん大喜び。
走水神社にはかわいいアイドル猫ちゃんがいます。

きまぐれ「ちびこ」ちゃんと…

寝てばっかりの「くろ」ちゃんです!

どちらかというと、ちびこちゃんに遭遇する確率が高いですね。
ほんと気まぐれで、ミャウミャウ鳴いてすり寄ってきてくれるかと思えば、一目散に逃げられたりします。笑

くろちゃんは鳥居くぐってすぐ右の休憩所で寝てます。
いる時はだいたいそこで寝てます!

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この記事も最初に書いたのは数年前になりまして、久しぶりに参拝したら、白と茶色のまだらの猫ちゃんが迎えてくれました。
手水のところでお行儀よく座っていて、目があったらカメラを構える暇なく私の横をすり抜けてどこかへ。

また会えたらいいな。

走水神社へのアクセス

公共機関を使っていらっしゃる場合は、

JRならば、JR横須賀線『横須賀駅』下車→京急バス『観音崎』行き→バス停『走水神社』下車です

京浜急行ならば、京急久里浜線『馬堀海岸』下車→『観音崎』行き→バス停『走水神社』下車です

横須賀駅~馬堀海岸~走水神社 の路線です!

健脚に自信のある方!
馬堀海岸駅から走水神社まで歩くのもおすすめです!!

徒歩で行けば富士山が見えるビュースポットも、御所が崎も通れます。
馬堀海岸沿いの遊歩道も気持ちいですし、走水の湧水『ヴェルニーの水』が飲める水源地も通ります。

結構歩きますが!坂も上りますが!!笑

そして、車でいらっしゃる方。
走水神社には駐車場があります。

走水神社の左奥。

ぐるっと回るんですけど、駐車場から徒歩ですぐ走水神社に入れます。

月極駐車場のいくつかの区画を利用することになるので注意してくださいね!



まとめに

場所がなかなか辺鄙なところにありますが、本当に素晴らしい神社です。

見どころもたくさんあるので、ぜひ参拝してください!

走水は景観も良いです。

走水神社の本殿からさらに上がったところに、ベンチが備えてありまして、そこでゆっくり海を眺めるのも気持ちいいですよ。

きっと気に入っていただけると思います♪

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