【美術館】横須賀美術館『横須賀ゆかりの友禅作家 中村光哉』展に行ってきました!

ずっと気になっていた横須賀美術館の『横須賀ゆかりの友禅作家 中村光哉』展に行ってきました!

こちらの展示は2月11日から始まり~4/16まで。
ギリギリ間に合いました!

周辺は桜も咲き始めていて、走水の桜が続く歩道は平日にもかかわらず人でいっぱい!

横須賀美術館もそれなりに人が。
お昼は美術館内のアクアマーレにしようかと思ってましたが、昼時には混雑してしまったので断念。

友禅作家 中村光哉

『横須賀ゆかりの友禅作家』と展示にありますが、中村光哉さんの生まれは東京府青山。
晩年、横須賀の西海岸方面に移り住み過ごされたのだそうです。

お父様は友禅の重要無形文化財(人間国宝)の中村勝馬さん。
展示内にある映像で、どうも反骨心というか「自分は自分の作品を」という意志が強かったようで、最初は友禅ではなく ろう染めで作品を作成していたそう。

お父様の中村勝馬さん作の黒留袖も何点か展示してありました。
緻密で品があるお父様の黒留袖に対し、個性が出る光哉さんの訪問着。
展示の作品は、炎を図案化した模様に疋田柄が広く入っている豪華なものでした。

あえて対比させるために選ばれたのか、作成した着物はほとんどがあの作風なのかわかりませんでしたが、個性的でしたねぇ。

もとより、友禅と言えば着物ですが、着物よりも屏風などを多く作成されていたようです。

友禅の技法に移る前の、黒を基調としたろう染めの作品群は「黒の時代」と呼ばれます。
横須賀美術館の展示では年代順になっていて、「黒の時代」から技法やモチーフの変遷を追うことができます。

色遣いもデザインも全てがモダン

展示を知ったのが横須賀の街中で見たパンフレットでした。

この!翡翠のような色が!大好きでっ!!

目を奪われて、この作品を見たくて馳せ参じたわけですが、総じて色遣いがカッコイイんです。
「黒の時代」の作品もモダンで、質感やちょっと金が入る感じが絶妙で…

配色がはっきりしているのですが、色のトーンがとても好み。
見ていて気持ちがいいんですよね。
友禅の糸目糊の線を生かした描写に乗ってくる配色。
気持ち良いほど調和していてずっと見ていたくなる。

後年の横須賀の景色をモチーフにした作品は圧巻でした!
船の縄、網、幾何学な要素が圧倒的な技巧で組み立てられてる気持ち良さ。

ちょっと数学的????

実際、作成前に一度小さく版を作って、どのように色を乗せるか確認してたそうです。
その版も展示で見ることができます!

モチーフはユニーク

モチーフもカッコイイです。

「黒の時代」の展示では『遊園地』『楽器』など。
幾何学的な図案はここから見られました。

大胆だけど緻密で、品があってモダン。

『遊園地』モチーフのライオンかわいかった…
ちょっとリサラーソンを想起しました。
ファニーでキュートなんです。ファニーでキュート!!

語彙力がなくてもどかしい。笑

中期には抽象的なものをモチーフにしているのですが、図案化された炎や雲。
どれも動きがあるけどちょっと幾何学的。
全体的に物質感が強い…ように思いました。好きです。

ネクタイのデザインも

呉服屋さんでデザインしたネクタイもありました。

オッシャレです!
あのネクタイは欲しい!
あのネクタイしてたら男前度はうなぎ上りですよ!!

幾何学柄とネクタイって相性いいですよね。

残っているのはデザイン画で、どれが製品化されたのかはわからないとのことでしたが、どれが製品化されてたかじゃない、今から製品化するべきだと思いました。

作品全体に香るモダンな雰囲気は、こういう服飾の第一線でも活躍されていたことでも納得です。
展示の中の映像の中村光哉さんも、お年を召していてもかっこよかったですものね。わかる。

まとめに

大満足でした!
本当に間にあって良かった。

しかしもう展示時間が残り少ないのにもう1回行きたいです…。
帰宅して改めて横須賀美術館のHP見てみたら、着物特典があった様子。

≪きもの特典≫
会期中、お着物で観覧された方に
中村光哉展の絵ハガキ2枚セットをプレゼントいたします(なくなり次第、終了)。
お誘い合わせの上、ぜひご来館ください。

横須賀美術館HPより引用

絵ハガキ欲しい!笑
いえ、もう展示時期も終盤ですし、絵ハガキがなくなってるとしても…
着物で美術館、いいですよねぇ。
一応、近年着物の着付けを覚えたので、着付けの練習も兼ねてぜひ着物で美術館を巡りたい。

都合がつけばもう一度行きたいなと思います♪

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