【神社】茨城県北茨城市磯原町『弟橘媛神社』<天妃山><磯原大津の海の守護神>

<弟橘媛神社の基本データ>

御祭神:弟橘媛/天妃神

ご利益:海上守護

御朱印:なし

塩:なし

土:なし

水:なし

駐車場:有

住所:
〒319-1541 茨城県北茨城市磯原町磯原

弟橘媛神社について

茨城県弟橘媛神社の扁額

天妃山由来

天妃山は昔朝日指云い薬師如来を祀ってあった。
元禄三年、徳川光圀公が其の像を村の松山寺に移し、唐の高僧心越禅師の奉携してきた天妃神を此処に祀り、磯原大津の海の守護神とした。
それより此の山を天妃山と云う。

その後天保二年、徳川齋昭公が日本武尊の妃 弟橘媛命を海陸の守護神として祀り、弟橘媛神社と改めた。
依って、天妃神は合祀となっている。

弟橘媛神社の看板より引用

徳川光圀。1628-1701年、江戸前期に水戸藩で善政を行った大名。
かの有名な水戸黄門が祀ったという神様。

天妃神を調べてみると、道教の神様で、媽祖とも呼ばれる神様。
横浜中華街の媽祖廟に祀られている女神様か!

心越禅師は唐から亡命してきて、外国人の身で日本中を旅したことでスパイ疑惑をかけられ幽閉されていたところを、水戸黄門天徳川光圀公によって釈放、水戸に移ったとのことなので、御礼に頂いたのかな?

<天上聖母>

媽祖は西暦960年中国北宋時代に福建省沿岸の小さな漁村にある林家に生まれた実在の人物です。

生まれて一カ月間、泣き声も上げず「林黙娘」と名付けられました。
小さい頃から才智に長け、16才で神から導かられ、法力を持つ銅制の札を授けられたといわれています。
それから神通力をつかい各地を巡回し悪や禍を退け、人々の病を癒す彼女を「通玄の霊女」と尊敬の意を込めて呼ぶようになりました。

28才の9月9日に修行を終え、天に召された後も赤い衣裳をまとって海上を舞い、難民を救助する姿が見られたので、人々は廟を建て護国救民の神様として祀るようになりました。
これらの功績が国中に広がり、歴代の皇帝も「天妃」「天后」「天上聖母」などの称号を贈り敬意を表しました。

媽祖は航海の安全を護る海の神のみならず、自然災害や疫病、盗賊から人々を護る女神として、中国大陸や台湾はもとより華僑が住む世界各地で信仰されています。

媽祖廟HPより引用

天妃神=媽祖は、主に航海・漁業の神様なので、こちらの海辺に祀られたのですね。

天保2年は、西暦1831年。
同じく海上守護の女神さまである弟橘媛をこちらに祀り合祀された、と。

しかしなぜ突然、弟橘媛を祀ったのでしょう…
江戸後期あたりに浮世絵や絵巻物が流行して、神話モチーフも多く出回っていたらしいので、神話ブームが後押しした可能性…?

それにしても、薬師如来(仏教)→媽祖(道教)→弟橘媛命(神道)という流れはなかなか興味深いなと思います。

天妃神と弟橘媛命は合祀ということなので、沿岸部のスピリチュアル的守りの強化を図ったのかもしれません。

…2011年の震災の日、ここ磯原も大打撃を受けたと言います。
死傷者も出ていますが、近くにある二ツ島が波のクッションの役割を果たし、被害を抑えたというお話も見ました。

神様もきっと尽力されたことでしょう。
今、まだお疲れかもしれません。

御成敗式目にあるように「神は人の敬により威を増し、人は神の徳により運を添う」といいます。
参拝し心を込めて手を合わせるだけでも応援になると思います。

弟橘媛神社からの展望

茨城県弟橘媛神社の展望

天妃山。山といっても3階建ての建物くらいの高さなのですが、拝殿のある場所からもう1段上に登れます!

磯原大津の海を一望できる場所です。

腰掛け石もありました。
西山公(徳川光圀=水戸黄門)が腰掛けたと伝わります。

ここにお祀りするのを指示しただけでなく、自ら足を運んでいるんですね。

宿泊施設の近くなので、2日連続で参拝したのですが、2回ともご夫婦、カップルとすれ違いました。

デートスポットなのか…!?笑

カップルさんはちょうどこちらの山頂ですれ違ったので、写真を撮って差し上げました(*^^*)

こちらの山の昔の名称は「朝日指峯」。
確かに!日の出がきれいに見えそうです。

ホテルの窓から日の出を見れるので、見た後に着ましたが…
この展望場所から日の出を見るのも素敵だったかな。

初日の出の時は混むかもしれません!
山頂の何人も展望スポットは猫の額ほど。
何人も居られる広さはないので、他に参拝者さんが居た場合は長居は難しいです。
譲り合いでいきましょう。

そういえば、弟橘媛神社は、拝殿と、その奥に本殿がある形です。
本殿はこの展望スポットと同じかそれより高い位置にありました。

神様はヒトよりも高いところに。
そういったところからも祀った方の神様への敬意がうかがえます。

弟橘媛神社でのスピリチュアルサイン

茨城県弟橘媛神社

長期の取材を兼ねた吉方旅行の中で、こちら弟橘媛神社の近くにある【磯原シーサイドホテル(楽天リンク)】に2泊しました。

海がすぐそばで、空いた時間で海辺を散歩したり、砂浜でパワーチャージしたりしていたのですが…
遠く、遊歩道の先の、木々がドームのようになっている場所がやたら気になる。

街中で植物が繁っている場所にはお社があるもの。
なんとなく、多分だけど、あそこにはお社がある!と直感し、磯原シーサイドホテルから片道30分くらいかな?歩いていきました。

ホテルから徒歩圏内とはいえ、タイミングによっては片道30分の場所まではあまり行かないんじゃないかな。
でも、この時は…午前中に目的の神社は参拝が終わっていて、ホテルに戻ってから時間に余裕があり、散策する余裕があった。

翌日の早朝、窓から日の出が見られるホテルだったので、早い時間に起きました。
そのため、チェックアウトの前にも参拝することが出来た。

はじめから神社があると知っていたわけでもなく。
タイミング的にも、ご縁があって参拝させていただいたので、「参拝できたこと」自体が歓迎サインかなと思います(*^^*)

また、御祭神は「弟橘媛命」。
私は神奈川県横須賀市在住ですので、弟橘媛命が海を鎮めるために身を捧げた場所、弟橘媛命が日本武尊とともに御祭神として祀られる『走水神社』にもよく参拝します。

所縁がある…といいますか、200km以上離れたこの場所で御祭神となっているのを確認できたことの驚きといいますか…
縁を感じる参拝になりました。

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トカゲのお迎え

茨城県弟橘媛神社のお迎えトカゲ

そうそう、トカゲもお迎えしてくれました!
かなり鬱蒼とした、植物に覆われている状態の鳥居のふもと。

ガサ!!と大きな音がしたので音の方を見たら…
トカゲがいました。

画像、見えるでしょうか…
左下の方に茶色いトカゲがいます。

この通り、植物に覆われて見えにくい場所ですが、ちゃんと礎石がある場所に顔を出し、見つけられる位置に居てくれました(*^^*)

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かなり植物が伸び伸びしている場所なので、夏場は虫除けしていった方が良いと思います!

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弟橘媛神社へのアクセスと駐車場

茨城県弟橘媛神社の駐車場

最寄り駅は『JR磯原駅』。
海沿いを北上して、だいたい徒歩20分くらい。

旅館【としまや月浜の湯(楽天リンク)】さんのすぐ裏手なので、迷ったらこちらのホテルをめざすとわかりやすいかと。

弟橘媛神社には無料駐車場があります!

誰もいない時間で、この時は1台も停まってませんでしたがかなり広かったので停めやすそうでした。

茨城県弟橘媛神社のある天妃山

磯原シーサイドホテル(楽天リンク)】から歩くなら、遊歩道から歩いていくと、弟橘媛神社の裏手に到着します。
道路側に回ると入口の鳥居があります。

まとめに

茨城県弟橘媛神社境内の小さなお社

境内には大小様々な、多数のお社があります。

小さな神社ですが、誰にも会わないかと思いきや、2度の参拝でどちらも参拝者とすれ違いました。
奥まったところにありますが、人気のパワースポットなのかも。

景色も良く、そのまま海辺の散歩も楽しめる素敵なロケーションにある神社です。
お近くにいらしたときには是非ご参拝ください!

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)

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