目次
<都萬神社の基本データ>
御祭神:木花開耶姫命
ご利益:縁結び・安産・子育て
御朱印:有
駐車場:有
住所:宮崎県西都市大字妻1番地
電話番号:0983-43-1238
都萬神社について
御創建の年代は定かではないが、当神社が初めて史書にみえるのは、「続日本後紀」で、仁明天皇承和4年(837)8月の条に「日向国子湯郡妻神宮社に預かる」とあり、また「三代実録」の天安2年(858)の条にも神階昇格の記載がある。
更に延喜式神名帳には日向国4座の内、児湯郡2座として都農神社とともに都萬神社が記載されており、式内社といわれる所以である。
当神社はこれらの文献にみえるより更に古く奈良時代には存在していたと思われる。(略)
宮崎県西都市の都萬神社に参拝しました。
「都萬」は元々「妻万」とする説があるらしく。
「つま」と読むのだろうなぁとは思っていたのでどなたの妻を祀ってるのかなと考えつつ、場所の確認以外はHPなどの前情報を見ずに訪れてみました。
瓊瓊杵尊の妻である木花開耶姫命をお祀りしているのですね!
天孫降臨の瓊瓊杵尊。
その瓊瓊杵尊と木花開耶姫が、新婚時代を過ごしたという伝承地が近くにあるそうで…
宮崎県は本当に神話発祥の地なんですね。
地元神奈川の走水神社でも感じたのですが、神話時代のエピソードは完全に創作じゃなくて、ところどころ史実が見えるのが面白いなと思います。
本当に人間時代にこの世界に存在して、生きていたんだなという感慨というか。
境内には国指定天然記念物の、樹齢約1200年の大クス『妻のクス』をはじめ、1000年クラスの巨木が点在しています。
太古の昔からずっと聖地だったことがうかがえます。
都萬神社の境内社
『大山祇神社』
この神社の祭神は大山祇命であります。
大山祇命は木花開耶姫の父君で國土の山野を領有し之を司どった御方であります。故に山の神のことを御父様、小戸神社、宇戸神社また木花開耶姫を祀る本殿の北奥の森に御陰居住(ごいんきょずまい)として鎮座していましたので奥の宮とも申します。(略)
現地案内板より引用
本殿向かって右手に鎮座しています。
平成30年に葺替工事を行ったとのことで、社殿はピカピカでした。
『霧島神社』『四所神社』
同じく本殿右手に鎮座しています。
八坂神社
八坂神社は本殿左手、公園内の駐車場へ向かい道すがらにあります。
乳神
乳神様のお社は、本殿下の左手側にあります。
根元が隆起している、どっしりした巨木のそばです。
稲荷神社
稲荷神社の手前の巨木も、苔むしていて素敵でした。
斜めにぐぐーっと伸びていて雰囲気あります。
千年楠の洞洞木(どうどうぼく)
都萬神社境内に立ち生える大楠の一部で作られた木洞で慎み・畏まる・通るの意から洞洞木と命名
夢かなう
幸せ招く
願ひが叶うの通る木洞
<通り方>
入り口の前で一礼の後、願ひごとを心の中で申しつつ木洞を潜り抜け、終わって一礼をしてください
現地看板より引用
巨木好きはウロも大好きですからね、えぇ。
少し照れくさい気もしましたが潜ってきました。
途中でひっかかったけど、成人女性でもいけます!!
こういう開運アトラクション、楽しいですよね。笑
日本清酒発祥の地
日本清酒発祥の地の由来
西暦720年に編纂された「日本書紀」の中で、木花開耶姫の三皇子出産の部分に次のような件があります。
「神吾田鹿葦津姫(木花開耶姫)卜定田を以て號けて狭名田と曰ふ、其の田の稲を以て天甜酒を醸みて嘗す、又淳浪田の稲を用て飯に為して嘗す」
つまり、当神社の御祭神木花開耶命が占いによって定められた田を開き、収穫された稲で酒と飯(御飯)を造られ、天照大神にお供えになり自らも召し上がられたということです。
お米を原料にして作った酒の最古の伝承で、現に神社近くに「酒元」という地名の集落もあります。
また、木花開耶姫が三皇子を出産された時、母乳代わりに甘酒でお育てになったという言い伝えもあります。
現地看板より引用
日本酒好きとしては気になる由来です。
古事記と日本書紀に記載されてたら、それはだいたい日本初!になるので、宮崎県は有利ですね。笑
国指定天然記念物『妻のクス』
都萬神社の本殿南側にそびえる妻のクスは、昭和42年と平成2年1月の2回、樹幹の空洞部から出火し被災したり、過去に強風で樹幹を失ったものの、今では樹勢をとりもどし、精力的な神秘さをただよわせています。
推定樹齢1200年
根廻り16.4メートル
樹廻り10.8メートル
高さ40メートル(現20メートル)現地案内板より引用
2度の出火原因が気になるところですが、青々と茂っていました。
逞しいです。
都萬神社の御朱印
御朱印の初穂料は500円です。
本殿手前の社務所で受け付けされています。
【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!
都萬神社でのスピリチュアルサイン
本殿前の鳥居を潜ったら、空を白い鳥が旋回したんですよ!!びっくりした!
都萬神社の鎮守の杜は、カラスや鷺の安住の地となっているようです。
関東でも鷺は見かけますが、木の上にいるのを見たことなかったので新鮮…
先日、四国を通ったときにも小さな島のようになってる場所で、大量の鷺が樹上にいて驚いたのですが…もしかして、こちらだと珍しいものでもない、のか?笑
でも青い空をぐるーっと旋回するシラサギは縁起が良く嬉しい歓迎サインでした(*^^*)
あと、そんな感じで境内は私以外誰もいないのに、鳥の声でたいそう賑やかだったのですが、祝詞を唱えてご挨拶している間だけは、空気を呼んで静かにしていてくれました。ありがとう。
【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で遭遇する虫や動物たちは歓迎サイン!どんな意味がある?
都萬神社へのアクセスと駐車場
カーナビに電話番号を入れたら「都萬公園」が行先になりましたが、都萬神社はこちらの都萬公園の中心に鎮座しています。
駐車場が少し見つけにくくて迷いました(^^;)
南参道の鳥居向かって左手側からまわると、公園への入り口があります。
横の鳥居は進入禁止なのですが、これは「出口」のため。
無理に侵入すると出てくる車とかち合ってしまうのでお気を付けください。
こちらが入口です!
公園内に入って少し進んだところに駐車場があります。
まとめに
延期式にも載っている歴史ある神社。
公園内含めて、境内は美しく保たれていて、巨木や苔、勢いのある小川など、居心地も良いです。
近くの「逢初川」が、瓊瓊杵尊が木花開耶姫と出会い見初めた場所だそうで、縁結びの御利益も期待できそうです。
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