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夏の炎天下の中、なぜか原宿から歩いて『乃木神社』に参拝してきました。
暑かった!!!!!笑
原宿で用事を済ませている時に名前を聞いて、「これもご縁かな」と軽い気持ちで歩き出したものの…
1時間くらいかかったな。あの暑い中頑張ったもんだ…
途中で青山霊園に迷い込んだりもしたのですが、これからご紹介する『乃木神社』の御祭神である野木夫妻のお墓があったのですね。
青山霊園の中ではアゲハチョウがひらひらと鼻の先に舞い込んで来たりしていましたが…
蝶について行ったら墓石まで案内してくれたのかな?なんて、オカルトともスピリチュアルともつかぬことを妄想する、夏の1日。
【ラッキーモチーフ】蝶は美しさや変化の象徴です。神社仏閣で蝶と遭遇するのはスピリチュアルなメッセージ!
乃木神社のご祭神
乃木神社のご祭神は乃木将軍と静子夫人。
乃木希典将軍は日露戦争などで活躍された軍人です。
明治天皇が崩御された際に、後を慕って殉死を選びました。
乃木将軍は西南戦争で連隊旗を奪われたこと、また数多くの自軍の兵を失ったことについて、強く自責の念を持っており、早い時期から自分の命で償いたいという考えがありました。
明治天皇に謁見した際、その償いたいという気持ちを話しましたが、明治天皇はご自身が生きているうちは(自死を)許さない、と答えています。
その明治天皇が崩御され、葬儀に合わせて自刃。
人間らしく、苦しみながらも謹厳実直に生き、忠義を示した乃木将軍と夫人の死は、当時の人々の胸を強く打ちました。
「幽霊坂」と言われていた、乃木邸前の坂は「乃木坂」改称され、乃木神社が建立。
自刃を決行した乃木邸の場所だけではなく、全国でも乃木神社の建立が相次ぎました。
乃木将軍は佐々木源氏系の一族らしく、滋賀県近江八幡市にある『沙沙貴神社』に、生前参拝された軌跡が残っています。
【神社】滋賀県 近江八幡市『沙沙貴神社』<佐々木源氏発祥の地><乃木希典大将の石碑>
乃木神社のご利益
軍人としての武勲、学習院長として昭和天皇の御教育にあたった教育者としての面から、『文武両道の神』『学問の神』です。
また、妻として殉じた静子夫人とともに祀られており『夫婦和合』のご利益も。
歩いて六本木や原宿に行ける場所ですが、喧騒から離れた静かな空間です。
ご自身が強い苦悩を持ち生涯を送った御祭神ですので、過度のプレッシャーや自責の念に囚われたときも、救いの手を差し伸べ、心を支えて頂けると思います。
摂社
正松神社
御祭神は、
玉木文之進正韞命(たまきぶんのしんまさかぬのみこと)
吉田矩方松陰命(よしだのりかたしょういんのみこと)
の2柱。
頂いてきた正松神社の手引きによると、
乃木将軍は、松陰先生の弟弟子として玉木先生に薫陶せられ、又松陰先生を深く敬い、之が人格形成の基になったものと拝察致します。
玉木文之進先生は 幕末維新に際し多くの偉人傑人を輩出した長洲萩の学者であり、松下村塾の開祖であり吉田松陰先生は、玉木先生の甥に當りその村塾を受け継いで、幾多の國士を養成せられた大教育者であり国事に仆れた烈士であります。
依て乃木神社戦災復興竣成を機に萩の松陰神社より二柱の御分霊を請受け境内に鎮際した縁の神社であります。
ということです。
本殿の右奥に鎮座しているのですが、静かで気持ちが落ち着きます。
赤坂王子稲荷神社
御祭神は、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
宇気母智神(うけもちのかみ)
和久産巣日神(わくむすびのかみ)
の3柱。
乃木夫妻が生前に崇敬し、月参りをしていたという王子稲荷神社から勧請された神社です。
社務所で引けるおみくじは、この赤坂王子稲荷神社の名前でした。
当日、まずはと本殿を参拝したため、赤坂王子稲荷神社を参拝する前におみくじを引いたのですが、なんと『凶』!!
大吉より珍しいので驚きました。
その後、おみくじに書いてある『赤坂王子稲荷神社』の名を見て、まだ参拝していないことに気が付き、不敬だったなと反省していそいそと参拝。
謝罪と、感謝の気持ちを祈念した後、もう一度おみくじを引き直したら『大吉』でした!
書いてある内容はあまり変わらなかったのがまた一貫性があって感銘を受けました。
※『凶』を引いたときのおみくじの引き直しについては諸説ありますが、私は参拝をしてその場で引きなおすことにしています。
【開運】おみくじで『凶』を引いたらむしろラッキー!?『凶』をひいた時の心得について
乃木神社の御朱印
御朱印も頂いてきました♪
例によって突発的に参拝したので御朱印帳は持っていなかったのですが、半紙に書いた御朱印を頒けて頂けましたので、そちらを。
初穂料は300円からです。
【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!
まとめに
近代に神格化された神様。同時代に生きた東郷平八郎も東郷神社が建立されていますね。
【神社】東京 渋谷区原宿 東郷神社<Z旗がカッコイイ><東郷平八郎>
境内に宝物殿もあり(入場料無料)、殉死の際の刀や遺言などを見ることができます。
戦争という非情な現実の中で、日本人の矜持を持ち生き抜いた人々。
近年は平和に緩んで、たおやかだけど気骨が…ないわけではないけども、若干カルシウム不足な心根が増えているように感じます。
自分自身の情けなくも骨のない現状を再認識。
こうした激動を生きた記録が残る神様の神気に触れることで、背筋を伸ばして、しゃんと前を向く気持ちになります。
心のカルシウム摂取ですね!笑
今はなにかと、1か0か、二極に偏りがちな世の中ですが…
大切なのは信念や意味を自分で持つことだと思います。
ただ単純に「良い」「悪い」ではなく、「何をもって何を成すのか」…短い人生を生きる上で、自分の中に深く落とし込みたいものです。
都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)