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『ヤギになれヤギになれ。目の前の草を食み、山頂に至れ』
これは私が仕事や勉強でどうにも集中力が続かない時に唱える呪文のようなものです。
あなたは「責任を持つこと」や「コツコツ頑張ること」「現実的な判断」は得意ですか?
私は大の苦手!!(>_<)
自分のバースチャート(生まれた時の星座に配置)にも表れてます。
主要な天体を『火』『地』『風』『水』4つのエレメントに分類した時、『地』のサインが1つもありません。
その他の『火』『風』『水』は比較的バランスよく散っているんですけどね…
生まれつきの素地として、『地』のグループが司る「地に足のついた」「現実的な」「物質的な」事に関して苦手、と読めます。
とはいえ、生活のためには嫌でもやらなければいけません。
能力は低くとも、社会人である以上はやらねばならない時もある。
仕事においては『地』のパワーが持つ現実的でコツコツ積み重ねる成果というのが本当に大事になりますから。
そんなとき、冒頭の呪文のようなものを唱えながら、自分に足りない『地』のパワーを奮い立たせているわけです。
自分に足りないものを理解し、概念的に補助する。意識する。
12星座分あるのですが、今回は私が1番使用している(=1番足りてない/笑)、山羊座パワーをご紹介します。
山羊座の持つ資質
(略)山羊座は「現世」の象徴であるとともに「最後の足場」を意味します。
同時に、それは人生で上り詰めた絶頂点を暗示しています。
”草を食べながら 地面に目を向けたまま 山頂に到達する”のが山羊座の天性であり、厳しい現実感覚に裏付けての「地上の王国」の建設が、山羊座の使命であると言えるでしょう。ルル・ラブア『占星学』より引用
私はこのルル・ラブアの占星学と、鏡リュウジさんの本が好きで、占星術に関してはだいたいそれらを参考にしています。
『地』のグループに分類される星座は3つ。
「牡牛座」「乙女座」「山羊座」です。
金星を支配星に持つ「牡牛座」、水星を支配星に持つ「乙女座」と比べても、支配星に土星を持つ「山羊座」は1番重苦しいと言いますが、「我慢」「忍耐」「社会的責任」という、プレッシャーに対してのカウンターパワーが強いです。
仕事の効率化だったり、知性、能力といった点を強化するなら「乙女座」パワーも良いのですが…
目の前の仕事を放り投げたい!!でもできない!!
もう嫌だ!!やりたくない!!遊びたい!!
こんな地味な作業やってられるか!!もっと簡単に効率的にできないの!?(できません)
というような、楽をしたいけど許されないような時には断然「山羊座」の出番です!
私は ”草を食べながら 地面に目を向けたまま 山頂に到達する” というフレーズがお気に入り。
ヤギは山頂に登ろうとして上るわけではなく。
ただ、目の前の草を食べる。食べる。食べる。その繰り返しだけで山頂にたどり着く。
実はこれ、心理学的にも有効な、「複雑困難な課題を乗り越える」方法だったりするんです。
目標達成に必要な思考の「クセ」
在宅ワークで課された仕事で追い詰められて、例によって「ヤギになれ…私はヤギ…ヤギ…」と念じながら進めている(現在進行形)んですが、息抜きに開いた本に「ヤギ化」のちゃんとした理由が載っていました。
これもシンクロニシティでしょうかね。
思わずこうして誰かに共有しなくちゃとパソコンに向かったわけです。(まだ息抜き中!)
「なぜ」を考えるとやる気が出る。
「何」を考えると難しい行動ができる。
『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす(ハイディ・グラント・ハルバーソン/児島修 訳)』という本です。
メンタリストDaigoさんも推奨。
内容としては、抽象的な「なぜ」で考えた時にはやる気が上がるが、具体的な事柄を想定しにくい。
逆に、「何」で考えると難しいことに手を付けやすくなる。というもの。
著書ではいくつか例が出ていて、例えば「コーヒーを飲む」という動作についていくつかの理由を選んでもらった際は、普通に飲んだ場合は「なぜ」→「カフェインの刺激を楽しむ」「すっきりした気分になる」という記述を好んだが、重たくて持ちにくいマグカップで飲んだ人は「何」→「液体を口に入れる」「マグカップを持ち上げる」のような具体的な記述を好んだ。など。
つまり、目の前のことに集中するために、動作に意識を絞っているわけですね。
私はこれを読んで、まさに「ヤギ」だと。笑
ヤギは「食欲を満たすため」はたまた「牧草の香味を味わうため」なんてゴチャゴチャ考えないでしょう。
草がある。それを食む。私は食べる。
潔いことです。
難しい案件はタスクを小さくする。というのもビジネス書でよく書かれていますよね。
パソコンを設置する。よりも、箱から出す、コードを繋ぐ、ソフトをインストールする。など、目の前の「やる事」を1つ1つこなした方が早く終わります。
パソコン設置したら遠く離れた孫とオンライン通話ができる!という「なぜ」に注目すると、モチベーションは上がりますが、それだけではパソコンは動かないのです。
「気づき」のための『ヴィパッサナー瞑想』
もう1つ近い概念だなーと思うのが『ヴィパッサナー瞑想』。
ヴィパッサナー瞑想は仏教の瞑想法ですが、アメリカだと精神統一の方法として『マインドフルネス瞑想』として広まっているようです。
ヴィパッサナー瞑想は、目の前のことを心の中で実況して、それ以外の思考を止める…という瞑想です。
例えば、歩くときに「右足」「左足」「右足」「左足」、飲み物を飲むときに「マグを持つ」「持ち上げる」「口に着ける」「飲む」「飲む」「マグを離す」「置く」と、このように出来事をそのまま実況します。判断をしない。起こったことをありのまま受け止める。流す。
誰かに嫌なことを言われた時なども使える瞑想ですね。
「あんな言い方しなくたって!」
「やろうと思ってたのにやる気なくした!!」
おせっかいなアドバイス、悪口、叱責、怒鳴り声…すべて「音」。
「音」「音」「音」
言い方が酷いとか、上下関係とか、全て判断しない。
「音」「言葉」、そうして受け止める。
「あぁ、確かに〇〇のやり方は違ったな」
「こんな言い方だけど、一応心配してくれたんだな」
自分に必要なことだけを「選べる」ようになります。
山羊座のパワーを高めるには
山羊座と言いますか、山羊座の支配星である『土星』のパワーを高めることで、困難を乗り越える力を得ましょう!
基本的に占星術は卜(ボク)、吉凶を「占う」ものですが、象徴であるアクションを取り入れることで風水のように開運アクションとして扱うこともできます。
鏡リュウジさんの『プラネット・セラピー』という本からいくつか土星のセラピーをご紹介しますね!
スーツ
(略)シックな色と上質な素材を選んで、できる女風の眼鏡をかけてください。着実に仕事の成果が上がる事でしょう。
やはり「仕事」の象徴であり、社会的な所属と責任に帰属するのでしょう。
スーツは九星気学でも「ステータス」「上質」「責任」などを司る六白金星の象意ですね。
本には書いていませんが、同様に「時計」「革靴(女性ならカッチリしたパンプスなど)」にこだわることも、山羊座パワーを高めてくれると見てよさそうです。
シリアル
土星の力を強めるのは穀類からできたシリアル。
とりわけ、コーンと大麦を原材料にしたものがあなたの心に変化を与えます。(略)
『地』属性としての側面ですね。
『地母神』の概念は東西問わずあるものですが、ギリシャ神話の収穫の女神デメテルは「乙女座」の象徴なんですよね。
占星術は空に展開されるからか、大地とつなぐパイプが土星に集まってしまうのかな。
興味深いところです。これは神話を掘り下げないとわからないですね。すいません。
ですが、「地に足をつける」大地のパワーを得るという点で有効だと思います。
土曜はひとり
土星の力が弱まっているとき、あなたは孤独な時間が必要です。
(略)部屋の中でひとり、日記を書いたり、瞑想したり、静寂を味わってください。
それが最上の土星セラピーとなるでしょう。
孤独を味わうこと。
自分を見つめること。
この世界に生まれ落ちた、自我の輪郭をはっきりさせること。
静寂の中で自分の形をはっきりと感じ取ることができれば、思っているよりずっと強く、生きる力が備わっていることに気付けるはずです。
山羊座の支配星である土星は、厳しく重苦しい星ですが、生き抜く強さに裏打ちされた厳しさなのです。
天は乗り越えられる試練しか与えない。という訳ですね!
まとめに
いかがでしたでしょうか?
何か、大きなプレッシャーに押しつぶされそうなとき。
地道な作業に気が向かない時。
山羊座のパワーをインストールして、1歩ずつ頑張っていこうじゃありませんか!!
…では!私も嫌々ながら作業に戻ります(-ω-)/ ヤギヤギヤギヤギ........!!
追記。
鏡リュウジさんの『プラネット・セラピー』、すごくお勧めなのですが、どうやら廃盤のようです。
また別の星座でもご紹介しますね!