【神社】静岡県下田市白浜『伊古奈比咩命神社』<白濱(白浜)神社><伊豆の国最古の宮>

<白浜神社の基本データ>

御祭神:
主神 伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)
相殿 三嶋大明神、見目、若宮、剣ノ御子

ご利益:
伊古奈比咩命は縁結びと子育て、三嶋大明神は商業と漁業の神様

御朱印:有

駐車場:有

住所:〒415-0012 静岡県下田市白浜2740番地

電話番号:0558-22-1183

公式HP:【公式】白浜神社

白浜神社について

白浜神社の拝殿

<御由緒>

白濱神社の御祭神、三嶋大明神はその昔(2400年前)遥か南方より黒潮に乗り、この伊豆に到着されました。
大明神は富士の大神様の御許しを戴き、伊豆半島の南東の土地を譲っていただきました。
その後、大明神は御供の見目、若宮、剣ノ御子の進言により、伊豆の南に定住していた加茂族の姫神(伊古奈比咩命)様を后として迎え、白浜という所に宮を造り住まわれました。

その後、土地を広くする為伊豆の沖合に島を造る事を富士の大神様に申し上げ、御許しを戴き、見目、若宮、剣ノ御子は伊豆の竜神、海神、雷神等の神々を集め島造り(島焼き)を始めました。

(略)

白濱神社HPより引用

白浜神社の正式名称は『伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)』ですが、わかりやすく『白浜神社』で統一させていただきます。

ご祭神は伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)
三嶋大明神のお后様で、伊豆に定住していた加茂族の御姫様。

伊豆半島の南端では「加茂」という地名が今も残っています。

三嶋大明神は、白浜神社のHPでは「事代主命(=恵比須様)」とされますが、三嶋大社では三嶋大明神は「大山祇命」「積羽八重事代主神(=事代主命)」の2柱をとなっています。

三嶋大社では、過去に御祭神を「事代主命」から「大山祇命」に変更したことがあり、その後、統合されました。

実は勧請した神社でもご祭神は様々。
例えば、源頼朝が三嶋大社から勧請した神奈川県横浜市にある『瀬戸神社(三島神社)』は「大山祇命」が御祭神です。

創建が2400年前ですので…
海からやってきた三嶋大明神に、後年、漁業の神様である事代主命(恵比須様)と習合していったのでしょうか。

【神社】神奈川県横浜市金沢区『瀬戸神社&琵琶島神社』<横浜金澤七福神:弁財天><瀬戸の秋月>

白浜神社の御本殿

白浜神社の本殿

拝殿の左手にある参道を登っていくと、本殿前でお参りが出来ます

白浜神社は境内がすごく明るい神社なのですが、本殿参道は鬱蒼とした木々の中を通り、強めな標語の看板も置いてあったりして、厳格な雰囲気です。

気持ちを正し、本殿前でもしっかり祈念すると、気持ちがスッキリするような感覚。
本殿はまた明るく陽がさしていて、心が緩みます。

今回はこちらの本殿周りもカニだらけでした!

白浜神社の境内社

見目弁財天

白浜神社の見目弁財天

<縁結び神社の御由緒>

白濱神社には三嶋大明神をお守りする神様として、見目・若宮・剣ノ御子という三柱の神様が祭られています。
この中の見目(ミメ)の神様は、三嶋大明神様に御后様を見つけられ、夫婦神様となり、御子神様をつくられた事が御由緒に書かれています。

そこで当社では見目の神様を、縁結び・夫婦円満・子授けの神様としてここに祭り、多くの方々に神様の御利益を授け、良い縁を結び、幸福な家庭をつくり、たくさんの子宝をお授けする為、日々お祈り申し上げています。

又、この見目という神様は、神仏習合時代その本地物が弁財天であると考えられた為、別名 見目弁財天とも言われています。

授与所にて、縁結び特別祈願を受付ています。

見目弁財天の看板より引用

生前からして三嶋大明神と伊古奈比咩命の縁結びをしたという、実績のある縁結びの神様

人気の「恋愛成就」や「夫婦円満」などの御利益に期待ができますね!!

見目の神様は三嶋大明神のお供のひとりで、女性神と伝わります。
本来の意味でのお局様というか、世話役筆頭のような方だったのかな…

神代のお話とはいえ、お后様を見つけてきて縁談まとめる手腕、相当なものだなぁと。

三嶋様!そろそろお后様をお迎えせねばなりませんぞ!!みたいにグイグイやってそうなイメージというか…
ちょっとコミカルな想像をしてしまいます。笑

目の神様

白浜神社の目の神様

<目の神様>

昔、ここに大きなあすなろうの木がありました。
その木の幹には大きなこぶがあって、その中にはどんな日照りにも乾かないきれいな水が入っていました。

土地には、この水で目を洗うとどんな眼病も治るという言い伝えがあり、村人はこの木を目の神様と呼んで大変信仰していました。

しかし、今はその木も枯れてしまった為、ここに社を造って目の神様をお祀りしています。

目の神様の看板より引用

眼病平癒にご利益があると伝わる『目の神様』
あすなろう。翌檜。「明日はヒノキになろう」のヒノキ科の木ですね。

大きな木の、こぶの中にあるきれいな水…浪漫ですね~

花園神社のコブのある木

こちらは茨城県『花園神社』の大きなこぶのある木ですが、イメージはこんな感じですかね?

水はどんな感じで湛えられていたんだろう…

ヒノキ科の植物にはヒノキチオールという抗菌作用のある成分が含まれます。
ヒバ(=アスナロ)は山里で民間療法にもよく使われたといいますし、抗菌作用などがあったのかもしれません。

信仰が生まれ、そのあすなろうの木がなくなってしまっても、信仰が残る。
神社の境内にありますが、神様が宿っているなら当時からいる精霊でしょうか。

白浜神社の『目の神様』は、本殿参道の途中にあります
目についてのお悩みがる場合は願掛けしてみてはいかがでしょうか(*^^*)

【神社】茨城県北茨城市華川町『花園神社』<山王大権現><神使の神猿(まさる)><神玉>

砂村稲荷神社

白浜神社のお稲荷様

本殿へ続く参道の入り口に鎮座するお稲荷様。

『砂村稲荷神社』というらしいが、由緒などは書いておらず…

ネットで『砂村稲荷神社』を調べると、東京から千葉県に遷座したというお稲荷様が出てきました。
下半身の病気(疝気)に霊験あらたかなお稲荷様ということで、『砂村せんき稲荷』とも呼ばれていたとか。

こちらから勧請したお稲荷様なのかな…?
「砂村」という地名は、東京都江東区北砂・東砂・南砂の一帯の江戸時代くらいまでの名称らしいので、勧請元はこちらの可能性も?

離れているように思うけど、同じ伊豆半島の『来宮神社』でも、少し離れた埼玉県『三峯神社』と関係があったりします。
北茨城の『御岩神社』に神奈川県の『大山阿夫利神社』の末社があったりもしますし。

なくはないんじゃないかな。

ただ、下田も海岸が近く「砂」にまつわる土地ですので、地元のことを「砂の村」と呼んでいて、そこのお稲荷様だから「砂村稲荷神社」なのかもしれません。

それはそれとして、お社は比較的新しいのか、朱色と白のコントラストが美しいお稲荷さんですが、足元の階段はなかなか重厚な雰囲気です。
祭られてからかなり時間が経ってると思います。

石階段には隙間がたくさんあって、そこにカニが居ます!

実際にはこの小さな山というか丘というか、そこにわんさかカニがいるんですけども。
私が初めてカニに遭遇したのも、こちらのお稲荷さんの前でした。

階段のところで待ってて、すぐ引っ込むんです。
かわいい(*^^*)

白浜神社のお稲荷さん群

お社の右手にも小さなお社がずらっと並んでいます。

末社

白浜神社の末社

<伊古奈比咩命神社(白浜神社)境内社末社>

本社境内は、最近大正十年御遷座の際整理せられ、左の二十六社を総括し、神名造の一殿に奉斎することとなった。
その二十六社は左の通りである。

小彦名命神社、御子神社、応神天皇社、須佐之男命神社、天児屋根命神社、天水命神社、天照皇大神社、級長戸辺神社、木花開耶姫命神社、瀬織津姫命神社、倉稲魂命神社、豊宇氣姫命神社、経津主命神社、熊野神社、海津見神社、海津見豊玉彦神社、大年神社、石長比賣命神社、若宮八幡宮、亥神社、大雷神社、高皇産霊神社、金山毘古命神社、大山祇神社、豊受大神宮

また境内地外ではあるが、本社の旧社地であると云われている神明と云う所にある末社には本社と関係の深い十二の社が合祀されている。
その十二社は左の通りである。

大楠命、小楠命、御代徳命、感農八甕命、横池命、伊迦命、知宇命、尾健御子命、見多諾命神社、伊豆奈比命、穂便感應命

たくさんの神様が合祀されています。
白浜神社の2400年の歴史を考えれば不思議ではないですね。

こちらに遷座されたという大正十年は1921年。
神社合祀の令が明治三十九年(1906年)ですので、直前に地域の神社が集められていて、その流れもあるのでしょうか。

白浜神社の御朱印

白浜神社の御朱印

白浜神社の御朱印は3種類

①白龍(ブルー)
②鳥居(朝日)
③白龍(グレー)

書いてもらうのではなく、紙での授与になります。

初穂料は500円

【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!

塩と土についてはお伺いするのを忘れてしまいました(^^;)
次回また確認せねば。

ただ、土に関しては砂浜でもいいかも。

基本的には授与品の土や砂をおすすめしていますが、下田の海は清浄なので、波打ち際の清い砂をいただくのも有りかなと思います!

【神社】神社で頒けてもらえる『御神砂・御神土・清め砂』はどう使う?使い方や意味について

白浜海岸の鳥居

白浜神社の海岸の鳥居

昼間は、海外からの観光客も含め、インスタ映えを狙う人たちが列をなす、人気のインスタ映えスポットです。
箱根神社の芦ノ湖の鳥居みたいなものですね。

朝の8時は誰もいなかったので、並ばず気にせずに写真を撮りたい場合は9時前が狙い目です。

私のお勧めは、この鳥居の左下にある入り江です!!

浅瀬で波遊びがしやすいんです。

下田は海も海岸の砂浜もきれいなので、毎回靴を脱いで素足でパワーチャージしています!

白浜神社でのスピリチュアルサイン

蝶のお出迎え

以前参拝した時も、ヤマトシジミからクロアゲハまでたくさんの蝶がお迎えしてくれました。
今回もクロアゲハが何匹か(*^^*)

前回参拝の時は海外から観光でいらしたのかな、先述の外国人のガールズが同じ蝶を見て「Oh! beautiful butterfly!!」言うててかわいかったです。

【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で遭遇する虫や動物たちは歓迎サイン!どんな意味がある?

朝日に光るビャクシン

白浜神社のビャクシン

到着したのが朝の8時過ぎで、参道にあるビャクシンが黄色、黄緑の葉をひらひらと落として…
それが朝日に跳ねてキラキラしていました。

すごく素敵で、動画を取ろうと思ったんですけども…神職さんがブロワーで境内の落ち葉を集めていまして、邪魔になりそうなので自重しました(^^;)。

機会があればまた見ることができるでしょう!

【神社仏閣の歓迎サイン】参拝した時に天から降ってくる祝福と歓迎サイン。どんなものが降ってくる?

怖いくらいカニがいる

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ご本殿への道がカニ、カニ、蟹、カニだらけ!!!

いるのは知ってたけど!!!!こんなに!?ってくらいカニがいました。
また見るカニ見るカニ、全員が赤くてデカい。

前回の参拝でもカニには遭遇していて、「わぁ、歓迎サインだ(*^^*)」なんて思っていましたが…
朝イチだと数が多すぎて「わ、わァ、わぁあ…ちょっと怖い」って感じでした。

すれ違ったきれいなお姉さんも、足元にいる大きな蟹に気付いて、「うわ!!!!?か、カニですよ、すごいですね(引)」と思わずといった感じで声かけてくれました。

ちなみにカニの方も引いてましたw(動画参照

祈念とおみくじのリンク

白浜神社のおみくじ

私は神社仏閣で「願い事」をすることがあまりないんです。
先日参拝した時も、こうしてブログに書くことと、どうして書きたいのかについて祈念をしました。

この日本国に住む人が、強く優しく美しい心根を育て、良い国であり続けますように…
日本の良いところが世界に広まりますように…
神社仏閣に行ってみようと神仏の力を授かって幸せになる人が増えますように…

というような、ちょっとスケール大きめの想いを伝えました。
いや、大言壮語でちょっと照れくさいんですけども…
心の中で祈るだけで人様に話す予定はなかったので、そこは堪忍してください。

その後、頂いたおみくじがこちらです。

神のこころが天地の真理(まこと)、心理(まこと)を離れて生きられぬ

神の御心が即ち天地の真理(しんり)であり、天地の真理(しんり)に従うことが神の道である。
吾人共に、心を清め、汚れなき誠の心を以って、平和で住みよい家庭、社会、国家を築くように努力しなければならない。
神に仕える天津務(あまつつとめ)。
家庭、社会、国家に尽くす国津務(くにつつとめ)。
これが神の道であり、神の真理(まこと)の御光りの中で、真善美(まこと)の幸福(さいわい)を受ける道である。

私は「強く、優しく、美しく(賢く)」を信条にしているのですが…なるほど、「真善美」という言葉があるんですね。

美しくは容姿のことではなく、心根の美しさや、美意識です。
賢くと迷うところですが、美しさに賢さも内包されるかなと思います。

真理は、「ほんとうのこと、道理、真実」。
真善美は、「認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値」。

なにかこう、賛同していただけたような、応援していただけたような。
「ブレんなよ!!」と活を入れてもらったような。笑

祈念とリンクしていて面白いなと思いました!

ちなみに大吉です!!(*^^*)

【開運】おみくじで『凶』を引いたらむしろラッキー!?『凶』をひいた時の心得について

白浜神社へのアクセスと駐車場

白浜神社の駐車場

<白濱神社駐車場>

参拝者は『1時間無料』

参拝者以外は『駐車料金1000円』

お支払いは白浜神社へ 午前9時より午後4時

白濱神社駐車場の看板より引用

下田の美しいビーチが目の前なので、夏は海水浴客でごった返します。

神社参拝は1時間無料なのですが、ハイシーズン(6月~8月)に行った時は有料だったような…
というか、満席で入れませんでした。笑

目の前を通っても、こりゃ無理だな~と通り過ぎて別の神社に行くこともよくあります。

9時前くらいから、管理の方が常駐されます。

境内をゆっくり散策して、海岸にある鳥居の方もお参りして、おそらく一般的な参拝より長居する私でも、1時間でちょうどいいくらいです。

まとめに

白濱神社近くの砂浜

海の鳥居横で素足で波を受けパワーチャージした後、タオルで吹かずに簡単にはたいて靴下を履いてしまったのですが…
帰宅後、そのまま洗濯したのを忘れて、パァン!ってはたいたら砂が散って笑いました。

洗濯物を取り込んでいたベッドに砂がぁぁぁ…と思った、けど!!
先述したように、下田の清い海の砂は、お土取りに使えるような「良いもの」です。

うん、これは意図せずに、吉方の御砂を取り入れたことになったのでヨシ!!笑

健康運を上げてくださったんだな、きっと!!

下田の海は本当にきれいで、砂浜の砂もサラッサラなのでおすすめ。

白濱神社は数年前から定期的に参拝していますが、よく自分以外の誰かが歓迎サインを戴いているのをみかけるんですよね。
私自身も歓迎サインをいただく機会が多く、人が好きな神様なのかなと思います。ぜひご参拝くださいね!

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)
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