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<霞神社の基本データ>
御祭神:大己貴命、少彦名命、保食命
ご利益:農業、畜産、疾病、縁結、開運、商売繁盛
御朱印:有
駐車場:有
住所:〒889-4413 宮崎県西諸県郡高原町後川内1553
電話番号:0984-42-0033
参考HP:霞神社|高原町観光協会
霞神社について
当地より、南西の位置に聳える霧島連山は、往古から、山岳信仰の一大中心地として、多くの人々の心をとらえてまいりました。
霧島山麓に鎮座する当神社の由来を示す歴史的な遺物として確認できるものが、境内にはいくつかあります。(略)
『霞』とは、修験道の縄張りを意味する言葉であることから、かつての六所権現参りを行う前に、修験者たちが当地に詣で、白蛇様の棲息する山頂岩座を依代にして、修行の無事と世の安泰を祈願いたしました。(略)
現地由緒書きより引用
六所権現は、霧島山麓にある6つの神社。
霧島岑神社、夷守神社※、挟野神社、東霧島神社、霧島東神社、霧島神宮
の、6神社を総称したもの。
(※『夷守神社』は現在『霧島岑神社』に合祀されている)
霧島山を中心とした山岳信仰の形。
6社を参拝する前に、先んじてこちらの霞神社に安全祈願をしに詣でていたんですね。
現代では車で安全に巡る事ができますが、今でも自然多く残る霧島山周辺を徒歩(?)で巡礼するのは、かなりの時間、体力、気力が必要で、かつ危険を伴うものだったことでしょう。
霞神社からは引用の通り、南西に霧島山が位置しています。
磐座の奥のちょっと開けている休憩所から、緑の向こうに霧島山が見えます✨
白蛇様を祀る『神蛇祠』
五色の蛇と伝わる、この全長三十cm程度の大変小さな蛇が、白蛇様と呼ばれる理由は、保護色であるために、いくつもの体色を有し、特に、岩肌の白色に反応し、白い姿を我々の前に現すことがあるからであります。
現地由緒書きより引用
(略)
五色の蛇ありて、縫隙に栖む。
是を神と崇めて、別に祠廟を設けず。
是 霧島六所権現へ参拝する者は、必ずここに参詣せり、参詣の者、彼蛇を見る時は、神縁を得るとて、殊に歓喜するとかや。三国名勝図絵より引用
蛇、本当に棲んでいるんですね!?
私はてっきり、白=透明で、スピリチュアルな目で見る不可視のものだと思っていたのですが…
ちゃんと岩に棲んでいるとのこと。
もう少し涼しい時間帯を選べば遭える可能性がありますね!!
蛇の活動時期は4月~10月。
変温動物なので冬は冬眠。
春先は体温を上げるために、日向で日光浴をします。
暑すぎたり、乾燥している場所は苦手とのことで、夏場は夕方~夜間~早朝に行動しているみたい。
…うーん…小さくて白っぽい…
ヒバカリの白変種なのかな?
神奈川県の中井町には、その地域特有の「白いカニ」がいるんですよ。
【神社】神奈川県中井町 厳島湿生公園内 『厳島神社』<弁天さん><蛍><カワセミ><歓迎サイン>
霞神社の保護色を持つ蛇も、そういう地域特有のものなのかな?
白蛇様、会ってみたいなぁ。
『豊受神社』『馬頭観音』
豊受神社…農業の神
馬頭観音…牛馬の神馬頭観音は六観音の一つで牛や馬の安全と成長を守る神様。
伝説上の宝馬が勢いよく草を食べ、一切の障害を乗り越え、さまざまな悪を食いつくし、願事のすべてが成就したところに由来すると言われている。
神蛇様を祀る岩座の少し奥に馬頭観音を祀るお社があります。
農業、畜産の神様ということで、奉納された牛や豚の像も安置されています。
数日前に訪れた『溝ノ口洞穴』の観音様も、地元の方は「馬頭観音」として崇め、祭りを行っているとありました。
九州南部はシラス台地という、元は農業に不向きな土地で、それゆえに平安時代から畜産が盛んに行われたというから、馬頭観音の人気が高かったのかもしれない。
神仏混淆の時代から祀られている蛇神様と馬頭観音。
神仏分離で「蛇の化身の側面がある大己貴命」「大己貴命の相棒で薬の神様の少彦名命」「食=農業の神である保食命」に当てはめたのかな。
霞神社の御朱印や授与品
霞神社は『通常御朱印』『干支限定』の2種類の御朱印があるようです。
どちらも初穂料は500円。
他にも修験道の神社らしく、墨書きの護符(?)なども扱っているようでした。
社務所の受付時間は9:00~16:30です。
【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!
霞神社でのスピリチュアルサイン
神社仏閣で生き物に出会うのは歓迎サイン!
今回はトカゲと蝶が歓迎してくれました。
【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で遭遇する虫や動物たちは歓迎サイン!どんな意味がある?
トカゲの歓迎サイン
参拝前と参拝後にトカゲに遭遇しました。
トカゲは蛇に近い生き物。
白蛇様には遭遇できませんでしたが、真夏のカラカラに乾燥した真昼間には白蛇様も負担でしょうし、代わりにトカゲがお出迎え&お見送りをしてくれたのかな?と思っています。
行きにトカゲを見かけたけど写真に収められなかったので、帰りもいないかなー見たいなーと思ってたいた矢先、スルスルっと出てきてくれました(*^^*)
帰りのニホントカゲちゃんは身体半身が青い幼体でした。
かわいいです!
が、どんくさい私は帰りも写真に収められず…
スマホ、首からかけておくようにしようかな(^^;)
画像はトカゲに遭遇した付近の鳥居です。
【ラッキーモチーフ】魔女の薬にも使われる?『トカゲ』は不死と再生の象徴で、大願成就の意味もあり
蝶の歓迎サイン
白蛇様を祀る岩の奥に、座って休憩できる場所もある散策路があります。
霧島連山が見える絶景スポットです!
そこで木陰の下で山の空気を堪能していましたら、モンシロチョウやアゲハチョウが楽しそうに飛び回っていました。
道に生えてる小さなラベンダー色のお花の蜜を吸ってる様子がのどかで微笑ましかったです。
【ラッキーモチーフ】蝶は美しさや変化の象徴です。神社仏閣で蝶と遭遇するのはスピリチュアルなメッセージ!
涼やかな風鈴の音
境内のあちこちに風鈴が下がっていました。
祝詞を唱えた後に風が吹くのはよくありますが、風に合わせてリーーーン…♪と風鈴の音が響いたのが素敵でした(*^^*)
【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で『音』を聞くのは歓迎のサインです!神楽や太鼓の他にも色々
風鈴には悪いものを「祓う」効果があります。
霞神社が修験道の巡礼の安全を祈る場だということを考えると、より意味があるものに思います。
【風水】澄んだ音の風鈴で開運!夏の風物詩の風鈴は優秀な風水アイテムです!
視界の端の日傘の人
これは歓迎サインとは違うのですが…
境内を隅々まで歩き回って、奥の磐座、さらに奥の休憩所、裏手をまわって門の前に出た時。
それまで私以外の参拝者の姿は見えず、社務所の中の神職さん以外には、人の気配はなかったはずなんだけど…視界の端に日傘が目に映る。
日傘は、私が通った参拝順路とは別の道を降りて行ったようだけども、音もなく、すぐに見えなくなる。
参拝者ならどこかですれ違っているはずだけど…
その後、少しして私も追うように長い階段を下りたけども、先に下りたはずの日傘の人が見当たらない。
日傘はピンクだかオレンジだかの明るい色で…すぐ見つかりそうなものなのに。
どこにもいない。
すぐ近くの、参道のお土産屋さんの女性???
でも行きは見かけたけど、日傘の女性(?)を追って通った帰り道では、お店の人はいなかったんです。
見間違いだったのか…
真夏の炎天下。
日傘は別に何もおかしくないのだけど、状況的になにか違和感のある体験でした。
修験道に関係ある神社なので、もしかしたら「天狗のいたずら」だったかも!?
霞神社へのアクセスと駐車場
霞神社は山の上の神社ですが、舗装された道が続くので運転も楽です。
駐車場から本殿まで少し長い階段を上りますが、高さがある分、山頂からの羨望は爽快です!
駐車場も広く、2段になっています。
下の階は日影になるので、夏は下の方がいいかも。
駐車場まで車で向かう道は「中参道」もしくは「東参道」の近道です。
西方面に「本参道」があります。
本参道は、山の麓から600mの石段を上るコース。
およそ700段とのこと。
修験道を意識した、「修行」の意味合いが強い参拝コースとしてはこちらですね。
ちょっと体力的に自信がないのですが、次回はチャレンジするのも良いなと考えております。
まとめに
霞神社は創建は不明ですが、おそらく1000年前には磐座信仰があったと思われる歴史ある神社です。
かなりレアだとは思いますが、実際に白蛇が棲んでいるという岩座があり、その岩座前から眺める山頂の景色は雄大。
修験道の山岳信仰の土地ということで、通常の神社と比べると仏教色も感じられる神社です。
山頂には景色を眺めながら休憩できる場所もあるので、本参道からハイキングするもよし、車で階段の下まで行くもよし。
往古の巡礼順序通り、霧島山周辺の神社の行く前に霞神社に立ち寄るのもおすすめです!!
都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)