【神社】宮崎県小林市『霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)』<霧島六所権現><お熱の神サァ>

<霧島岑神社の基本データ>

御祭神:
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
鸕鷀草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
玉依姫命(たまよりひめのみこと)

御朱印:有

駐車場:有

住所:〒886-0004 宮崎県小林市細野4937

電話番号:0984 - 23 - 0855

公式HP:【公式】霧島岑神社公式ホームページ

霧島岑神社由来と歴史

霧島岑神社の社殿

◆ 創始、創建について

当神社の創始は、天孫瓊瓊杵命の天孫降臨に始まると伝えられ、日本最古の歴史的神社であるとされています。

往古は霧島の高千穂の峰の中腹「脊門尾(せとのお)」の地に鎮座していました。

社殿の創建については、いつの時代であったかを示す文献等が伝えられておらず定かではありません。

霧島山の度重なる噴火の影響により度々社殿を焼失しましたが、その都度社殿が再建され、幾遷座の後に旧夷守神社のあった聖の地(現在地)に遷座され現在に至っています。

霧島岑神社HPより引用

HPの編纂紙によると、少なくとも承和4年(西暦837年)には存在していたという歴史ある神社。

さらに、霧島山の噴火により、過去何度も社殿焼失⇒再建を繰り返しているという。

◎仁安2年(1167)
霧島山噴火により社殿焼失

◎文暦元年(1234)12月28日
火常峰(御鉢)大噴火により社殿焼失
※境内の霊泉「天之井」が涸れ、居住することが困難となり山麓の瀬多尾に遷座する

◎享保元年(1716)9月26日
新燃岳巨大噴火により社殿焼失

◎享保2年(1717)1月3日
新燃岳巨大噴火により境内辺り一面、降灰の為に埋没

霧島岑神社HPより引用

不死鳥のような神社だ(^^;)

霧島岑神社社殿の七夕飾り

訪れた日は七夕が近かったため、地元の子供たちが描いた絵柄の明かりが参道に並び、社殿も七夕飾りで華やかでした。

境内のいたるところにQRコードの案内があり、フォトジェニックな風鈴飾りや、地元出身の歌手であるTHE RAMPAGEの吉野北斗さんのサインがあって、観光が楽しめる神社でした。

お熱の神サァ

霧島岑神社のお熱の神サァ1

<お熱の神サァ>

県の巨木百選に指定されている樹木名「イチイガシ」の根元は祠になっており、いにしえより「お熱の神サァ」との言い伝えがあります。

昔は子ども等が熱を出す頻度は高く、ここにお参りし、病気の平癒・健やかな成長を祈願したと言われています。

地区の古老の話では、竹(コサンダケ、ニガタケ等)を腕の大きさほどに束ねてお供えし、祈りを捧げていたという。

今も多くの参拝があります。

社務所

現地看板より引用

南九州の方言でしょうか。
「神さま」のことを「神サァ」と表現しますね。

先日参拝した宮崎県の『南方神社(山之口)』の境内にも、『田の神さぁ』『水の神さぁ』というお社があり、とても可愛らしいと感じました。

霧島岑神社にも『お熱の神サァ』がありました。
きっと何か起源になるお話があるのでしょう。

「お熱」に御神威が特化した神様(ご神木)です。

同様に薬効特化型の神様としては、神奈川県の『森戸神社』境内に『おせき稲荷』というお稲荷さんのお社があります。
こちらは「咳」に強い神通力を持つ神様です。

また、神奈川県の『白浜神社』境内には、「眼病」平癒に特化した神様である『目の神様』がいらっしゃいます。

元が御神木なので、白浜神社の『目の神様』が近いかもしれません。

植物のもつ「癒し」の効果が誰かを癒し、評判に伴い強くなっていくかもしれませんね!

神様と崇敬を寄せる人間とのほのぼのした関係、とても素敵✨

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祠の横のうろには顔の付いた石もあります。
かわいい。

馬頭観音

霧島岑神社の馬頭観音

霧島岑神社に参拝する前に『霞神社』に参拝しました。
そちらにも『馬頭観音』が祀られていました。

宮崎牛や鹿児島の黒豚など、畜産業も盛んな土地ですから、古くから信仰されているのでしょう。

鳥居前にも仁王像があり、神仏分離の令をうまく躱しているようです。
霞神社や六所権現に連なる神社は、別当寺は分かれても、文化的に完全に切り離されなかったのかな。

孫を祀る神社として、長く神仏習合が行われていたことも影響しているのかもしれません。

梵字の描かれた石塔

霧島岑神社の石塔

境内奥に梵字の描かれた石塔もあります。
解説の看板も設置されており、とても興味深かったです。

霧島岑神社の石塔2

逆修

當菴開基 境屋玄仙

梵字「バン」

記宝禅師

明應九年 庚申 八月廿八日

描かれている梵字「バン」の意味は「金剛界大日如来」のことです。

明應九年は西暦で1500年。
室町時代です。

室町時代には庚申信仰が広く知られていたので、庚申塔の意味もあるのでしょうか。

石塔は一部崩れていますが、顔のような飾り彫りも見られました。

養蚕の神『繭神社』

霧島岑神社境内の繭神社

面白い形のお社です。

養蚕農家の民家は、養蚕に適した形として高いところに換気用の窓があったというから、それを模したのかな?

東京都にある『阿豆佐味天神社』の境内にも『蚕影神社(こかげじんじゃ)』という養蚕の神様が祀られていました。

蚕影神社は、養蚕=蚕の天敵は鼠=鼠の天敵は猫、ということで、猫が祀られています。
こちらの神社で祈願すると、迷い猫が帰ってくるという、別名「猫返し」神社としての方が有名です。

九州の温暖な気候は養蚕に合っていて、室町時代から江戸時代までが盛んだったといいます。

霧島岑神社の現在地への遷座がその室町・江戸時代あたりなので、その際に祀られたのかもしれません。

地域の生活に根付いて信仰されてきたことが伺えます!

霧島岑神社の御朱印

霧島岑神社の社務所

社務所は空いていましたが、無人(?)の時でもお代を置いて書置きを持っていけるような感じでした。
宮崎、鹿児島はけっこうそういう場所が多いですね。

御朱印の初穂料は600円です。

他にも桜の絵馬などもありました。

桜絵馬の初穂料は800円です。

【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!

霧島岑神社でのスピリチュアルサイン

蝶のお出迎え

霧島岑神社の参道

夏の時期の定番、蝶のお迎えがありました。

以前、東京の明治神宮で見た綺麗な緑の羽根を持つ三連のアゲハ蝶を思い出しました。

今回はその時と似た緑のアゲハ蝶が、2連で踊るように飛んでいました。すいません、例によって写真下手すぎて撮れてません。(-_-;)
画像は「ここにいたよー」という参道の景色です。

鳥居をくぐってすぐの参道で遭遇しましたが、木漏れ日がダンスホールの照明のようで、幻想的な光景でした。

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風鈴の音

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境内には風鈴が飾られ、清涼な音を奏でていました。

ご挨拶の祝詞を唱え終えた後、よく風を感じることがありますが、この日は風と一緒に風鈴が一斉に鳴り、爽快な気分になりました。

風鈴の音は邪気払いの効果があります。
炎天下でも、風鈴の音が耳に届くと涼しさを感じますね。

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霧島岑神社へのアクセスと駐車場

霧島岑神社の駐車場

無料駐車場が有ります。広めのスペースです。

鳥居をくぐってすぐ左手に『東駐車場』があります。
右奥に進むと、社殿の真横に小さめの駐車場もありました。

カーナビに従って霧島岑神社の近くまで行ったところ、突然細い道に誘導されました。

その先で、

こちらは霧島岑神社への進入路ではありません。
引き返してください。
県道104号線を南進して、神の郷温泉の400m手前の右側です

という警告看板がありました。

そうだよね!!道が細すぎると思った!!

あそこに警告看板があるということは、私と同じく間違える人が多いんだろうな。
間違える人というか、間違えるカーナビというか(^^;)

ですので、車で霧島岑神社に向かう際にはくれぐれもお気を付けください。
現地まで細い道は通らないです!

まとめに

霧島岑神社の仁王像

霧島岑神社を含む六所権現(現在は夷守神社が霧島岑神社に合祀されているので5社)は修験道の流れを汲み、修験者たちはまず霞神社に参拝して六所権現巡りの安全を祈願したそうです。

偶然にも最初に霞権現に参拝したのは、めぐりあわせだったのかなと思います。

霞神社と霧島岑神社は距離的にも近いので、どちらの神社もぜひお参りしてみてくださいね!

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)



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