目次
<御岩神社の基本データ>
御祭神:
国常立尊(くにとこたちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)
伊邪那美尊(いざなみのみこと)
他二十二柱
御朱印:有
塩:なし
土:なし
水:なし
駐車場:有
住所:
〒311-0402 茨城県日立市入四間町752
(読:いばらきけん ひたちし いりしけんちょう)
電話番号:0294-21-8445
公式HP:【公式】御岩神社公式ホームページ
御岩神社について
<御由緒>
当社は創建の時期は不明ですが、縄文晩期の祭祀遺跡の発掘や、日本最古の書の1つ「常陸國風土記」(721年)に「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」とされる事から、古代より信仰の聖地であった事が窺えます。
御祭神は国之常立神 大国主神 伊邪那岐神 伊邪那美神 大山祗神 ほか20柱御岩山総祭神188柱を祀り、中世には山岳信仰とともに神仏混淆の霊場となり、江戸時代に至っては水戸藩初代徳川頼房公により出羽三山を勧請し水戸藩の国峰と位置づけ、徳川光圀公(水戸黄門さま)など藩主代々参拝を常例とする祈願所でありました。
仏像の現存、境内の遺跡、祭事内容など古代信仰(古神道)、神仏習合色が色濃く残り、「神仏を祀る唯一の社」として、他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えております。
<御祭神>
国常立尊(くにとこたちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)
伊邪那美尊(いざなみのみこと)
他二十二柱御岩神社HPより引用
私、名前の印象とパンフレットの雰囲気から、シンプルで武骨な神社を想像していたのですが…
武骨なんてとんでもない。すごく美麗な神社です。
山の中、森の中の自然エネルギーに満ちていて、境内の隅々までお手入れが行き届いていて、建築物も芸術性が高い美しいものばかり。
2日連続で参拝し、初日は雨、翌日は晴れた中で訪れたのですが、雨の日も晴れの日もどちらも魅力的!
後述しますが、雨の日限定の御朱印もあります。
神仏習合の色が濃く、境内の斎神社(さいじんじゃ)は、完全に仏様として拝んでいました(^^;)
境内は仏教色も強く、「混ざっている」感覚なのですが、山に入ると「神社」の空気感があるように思います。
とにかく「美しい」という印象が強いです。
神仏への崇敬はもちろんですが、それとは別で美術館の庭園を歩いてるみたいな高揚感がありました。
境内の『斎神社』
斎神社 回向殿
<御祭神>
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
八衢比古神(やちまたひこのかみ)
八衢比賣神(やちまたひめのかみ)御岩神社HPより引用
神社だったの!?
私は完全に仏閣として参拝していました。笑
斎神社のあたりは境内でも仏教色が強い部分です。
入口に「阿弥陀如来像 斎神社日向殿」「日立市指定文化財彫刻 木造阿弥陀如来坐像」と書かれた看板がありまして、いやよくみたら「斎神社」って書いてあるけど、中に入ったら立派な阿弥陀如来像があって…仏閣だよなぁ…。
明治の神仏分離の際に苦肉の策で神社にしたケースかな。
岐阜県の南宮大社にあるお稲荷さんも、思いっきり仏教系なんですけども「稲荷神社」になっていたのを思い出しました。
【神社】岐阜県不破郡垂井町『南宮大社』<美濃国一之宮><南宮稲荷神社><金属の神の総本宮>
阿弥陀如来像だけでなく、天井画や、注連縄が張ってある巨木を輪切りにした一枚板など、魅力的で目を惹く神聖なアーティファクトがいっぱいです。
御岩神社の奥宮
<入山の心得>
①登山ルートの厳守
②降雨・降雪・積雪時の入山禁止
③午後3時以降の入山禁止
④動植物や石の採取禁止
⑤火気厳禁 ⑥ごみ投棄禁止
⑦食事・酒類禁止
※必ず飲物を持ってご入山ください
※山中にお手洗いはありません御岩神社リーフレットより引用
境内左側に表参道があり、山中に入れます。
神社の発行しているリーフレットなどの地図を見ると、本殿横から入る道もハッキリ描かれていますが、思い切り登山道です…。笑
行くまでは整地された砂利道なのかと思ってましたがとんでもない。
普通に山。軽い登山。ハイキング。
本殿横の登山ルートに入ってから「かびれ神宮」まで20分くらい。
さらに20分で御岩山の山頂。
山頂から本殿のある場所まで戻ってくるのに30分。
かびれ神宮で祈願したり、山頂でゆっくりしたり、途中の境内社で祈願したりと色々含めての時間です。
1時間30分あれば往復できるかな。
登山道は最初はゆるやかなんですが、山頂に近づくにつれて結構な急斜面も出てくるので…多少の気合は必要です。
間違ってもサンダルやスカートで登ってはいけません。
でもスニーカーと動きやすい格好なら、本格登山装備でなくてもいけるくらい。
かびれ神宮
<水戸藩の祈願所>
御岩大権現、奥宮かびれ大神宮は水戸藩の祈願所として定められ藩主は代々参拝するのを常例とされた。
また社殿の維持管理を始め参拝者より徴収する「山役銭」(税金)の管理まですべて水戸藩によって行われた。
初代藩主徳川頼房公は敬神のため寛永七年出羽三山をこの地に移し其の後、光圀公尊慮を以て大日如来を 本地とする御岩大権現と改称。
明暦三年二月十一日奥宮であるかびれ大神宮にて王政復古修史編さん(大日本史)の祈願「筆初めの儀」を行い、次の誓歌を詠んでいる。(略)<御祭神>
天照大神(あまてらすおおみかみ)
邇邇藝命(ににぎのみこと)
立速日男命(たちはやひをのみこと)御岩神社HPより引用
かびれ神宮が御岩神社の奥宮にあたるのですね。
御祭神も御岩神社とは別…
山全体が古代からの霊場で、もう何柱の神仏がいらっしゃるのか。
お社は比較的新しいように見えましたが、階段や石垣などは苔むしていて歴史を感じさせてくれます。
私が登った日は土日の人が多い時間だったので、こちらの『かびれ神宮』の付近で息を整えている人がたくさんいらっしゃいました(*^^*)
御岩山頂
山頂には神様が降り立ったという場所に祭祀場跡があります。
御岩神社は「宇宙から見た時に光の柱が見えた」という話があります。
アポロ14号に搭乗したエドガーミッチェルさんと、日本の宇宙飛行士である向井千秋さんが、宇宙から地球を見た時に強く光っている場所があり、調べてみたら日本の山中だった…というものです。
祭祀場跡には、祠と石柱が建っています。
光が確認されたのがこちらかはわかりませんが、光ってもおかしくないと思わせてくれる山のパワーを感じます。
景色も良く風が通って気持ちの良い空間です!
山頂に到着した際、少し奥まった場所に祠と石柱があるので、見落としてしまわないようご注意を。
私はボランティアのおじさまに教えていただきました。
なんとおじさまは、ほぼ毎日登っていらっしゃるそうです!
とはいえ、全時間帯にいらっしゃるわけでもないと思いますので、山頂に着いたら奥の方まで覗いてみてくださいね!
それから、山頂の岩石にハート型の穴がありますよ!
このハートが見える位置が、少し岩を登った場所で、これは教えてもらわないと気づけなかったと思う。
こちらもおじさまに教えていただきました!
感謝です(*^^*)
【開運】ハートの形をよく見る時は何かのサイン?特定の何かをよく見る時のスピリチュアルな意味
そういえば桜井識子さんの本には、こちらの岩場がパワースポットだと載っていました。
『にほんの結界ふしぎ巡り』という本です。
もし御岩神社に行く前にこちらを呼んでいるのなら、ぜひ岩場も登ってみてくださいね!
<常陸国風土記>
東の大きな山を賀毘(表記は田に比)禮の高峰という。
ここには天つ神がおられ、名を立速日男命(たちはやひをのみこと)と申し上げ、またの名は速經和氣命(はやふわけのみこと)である。もとは天より降りられて、すぐに松沢の松の木の八俣の上にお鎮まりになられた。
この神の祟りは非常に厳しく、人が向かって大小便でもしようものなら、たちまち災を下し病にならせたという。
このため付近の住人は常に苦しみ困り果て、その状況をつぶさに朝廷に申し上げたところ、片岡大連(かたおかのおおむらじ)を遣わされて謹んで祈り奉り
「今おられるところは、民が近くに住んでいるので、いつも不浄でございます。
おられるには相応しいところではありません。
どうかこの様な地からお移りになられて、高い山の清浄な場所にお鎮まりください。」
と申し上げた。
神はこの願いを聞き届られ、遂に賀毘禮の峰にお登りなられた。その社は、石で垣を造り、様々の宝、弓、桙、釜、器の類が、皆石となって遣っている。
この場所は鳥が通り過ぎるときも、急いで飛び去って行き、峰の上に留まることはないといい、これは、昔も今も変わらない。
その山麓に薩都河といふ小川があり、水源は北の山に起こり南に流れて久慈河に入る。御岩神社の看板より引用
御岩神社の神様は大きな力を持ち、不浄を嫌われる厳格な神様のようです。
くれぐれも山にゴミを捨てたり、木々を傷つけたりと粗相のないようにしたいですね。
薩都神社中宮
<御祭神>
立速日男命(たちはやひをのみこと)
山頂から降りる時の、御岩神社に戻る裏参道側に建っているお社。
最初に町の近くに下りた神様は、不浄を避けて賀毘禮の山に移ってくださったのだけども、賀毘禮の山は険しく参拝しにくいということで、常陸太田市に『薩都神社』が遷座したそうな。
その『薩都神社』の総本社がこちらの賀毘禮の山にある『薩都神社中宮』ということらしい。
真っすぐ生える木々の中で静かに鎮座していて雰囲気あります。
御岩神社の御朱印
①御岩神社
②かびれ神宮
通常の御朱印は2種類あります。
初穂料は300円。
御朱印は「参拝の証」として頒布しております。
参拝した御社・御宮の御朱印をお受けください。
関東でも最強格のパワースポットと人気の神社なので、あまり考えたくないですが、スタンプラリーのように捉えている軽薄な方や、転売などをする不届きな人も少なくないのかもしれません…。
特に授与所で「参拝されましたか?」など聞かれることはありませんが、参拝の後に希望した方がいいかもしれませんね。
神社仏閣によって、お参りの前に受付を済ませて、参拝の帰りに受け取ることを推奨している場所もありますし、時間の都合で先にお受けしても問題はないかと。
『かびれ神宮』は登山道の先なので、そちらに参拝しない場合は『御岩神社』の御朱印を頂くと良いと思います。
【開運】御朱印はお札と同等です!敬意を持って寺社を巡り、御朱印を集めよう!
雨の日限定御朱印
御岩神社は雨の日限定の御朱印がありました!!
私はちょうど雨の日だったので、こちらの限定御朱印を頂きました(*^^*)
龍がカッコイイ!
雨の日限定御朱印は書置きのみ。
初穂料は800円です。
御岩神社でのスピリチュアルサイン
御岩神社には2日連続で参拝しました。
初日は予定では晴れ予報だったのですが、山の中でザンザン降りの雨に遭いまして…
入山の心得にあるように、賀毘禮の山は険しく、雨の日の登山は推奨されていないです。
きちんとした装備の山慣れしてる人ならともかく、私は運動する格好といっても普通のスニーカーでストックなども持っていませんでした。
初日に晴れていたら山頂まで登って参拝し、翌日は行かなかったと思うのですが…
雨の日の御岩神社、すっごく良かったんですよ。
静かで、植物が潤っていて、厳粛な空気が感じ取れたというか…
さらに、雨の日限定の御朱印も頂けました。
斎神社日向殿の天井画の説明に、さらっと「当神社(御岩神社)の龍神信仰に基づき、水を司る龍神が雨を降らせるが如く、仏の教え、神の道を広く引きわたらせ…」とありましたが、龍神様がいる山で雨が降るならば、雨は吉兆。
予報と違う天気で雨ということは、降らせていただいたと解釈できます。
嬉しい歓迎サインだなと思いました。
その日、日立市街に宿泊したのですが、山を下りたら雨が上がりまして。
市街地は晴れてたんですよね…不思議な天気でした。
【神社仏閣の歓迎サイン】晴・雨・曇り・雪の移り変わり…神社仏閣の参拝時に天候が変わるのは歓迎サイン!
また、登山中はたくさんの人とお話して楽しかったです。
足場が悪いところで声を掛け合ったり、山頂で雑談したり。
岩のハートを教えてくれたおじさまも。
そういえば山中だと、神様の影響を強く受けた神使として、親切や爽やかな声掛けをしている人、多い気がします。
動物は歓迎サインとして現れることが多いですが、神様の意図を受け止められる波長が高い状態なら、人間も神の使いになれます。
明るく声をかけた側も、声をかけられた側も。
親切をした側も、親切を受けた側も。
どちらも祝福を受けている状態です。
それを感じ取りやすい空間でした。
【神社仏閣の歓迎サイン】聖域での人との交流、挨拶や親切を受けたらそれは歓迎サインです!
御岩神社へのアクセスと駐車場
✦車 <三郷ICより約1時間30分>
常磐道 三郷IC―日立中央IC―(県道36号線・日立山方線)―― 御岩神社
※日立中央IC―御岩神社間は車で約10分✦電車 <上野より約1時間30分>
東京駅(上野東京ライン/常磐線)時刻表
上野駅 (常磐線快速/特急※16/17番ホーム) 時刻表
日立駅(東京方面) 時刻表✦バス <日立駅より約35分>
日立駅(中央口1番のりば 茨城交通60東河内方面)
御岩神社は駐車場が充実しています。
神社の目の前に停められるP1駐車場。
こちらがいっぱいの時でも、バス停近くにP2~P4まで無料駐車場があるので、賑やかな土曜日でも停められました。
第二駐車場(P2)は16:30閉場とのこと。
遅い時間に行くのはやめた方が良さそう。
平日 雨の日は、P1もちょうどぴったり埋まるくらいの込み具合でした。
バス停も近くにあるのですが、かなり本数は少ないです。
6時から19時まで、約1時間に1本。
(10時、11時、13時、16時はなし)
帰りの電車の時間は気を付けておいた方が良さそうです!
まとめに
関東最強パワースポットの一角、『御岩神社』。
想像よりもずっと美して山のパワーを感じる素敵な神社でした!
今回の旅で、北茨城が大好きになっちゃった…
東京近郊から見て「東北」鬼門の位置になりやすい茨城県の神社仏閣。
人生の転換期や、運気の流れを変えたい時に、是非吉方位でご参拝くださいね!
都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)