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黒い服は“魔除けには有効”、ただし“開運には不向き”です。
風水・スピリチュアルの観点では、悪い方角(凶方位)に出かけるときや、ネガティブな影響から身を守りたいときに「黒い服」を選ぶのは理にかなっています。
一方で、エネルギーの流入を促す開運行動としては、黒はややブレーキがかかる色とされます。
私はこの習慣を長年実践してきました。
初めて風水の本で読んだときは「そういうものだ」と受け入れていましたが、さまざまな情報に触れる中で、黒い服が持つ“鎮静・受容”という性質が魔除けにどう働くのか、自分なりに解釈するようになりました。
この記事では、
- 黒い服の魔除け効果(風水・九星気学の理由)
- 「運気が下がる」と言われる根拠と注意点
- 黒い服でも運気を上げる工夫(配色・小物・金運を守る活用法)
- 神社仏閣での服装マナー(全身黒の可否・お寺との違い)
を、私の体験と風水的な視点から解説します。
黒い服の魔除け効果とは(風水・九星気学)
九星気学では、凶方位に出かけるときの対策として「黒い服を身に着ける」とされています。
その理由は、悪い気を受けにくくする=魔除けの作用を持つからです。
黒は光を吸収する色です。
色とは、本来「光の波長が反射されたもの」を目が認識している現象ですが、黒は光を反射せず、すべてを吸収してしまいます。
その性質が、スピリチュアルな意味合いにも結びつけられ、「鎮静」「受容」「混在」といった特徴を持つと解釈されます。
私はこれを、凶方位での黒い服の使用に当てはめて、次のように考えています。
- 白は光を乱反射させて「はね返す」性質を持つ
- 黒はすべてを吸収して「鎮める」性質を持つ
つまり、黒い服を着ることによって、凶方位からの悪影響を「反射」するのではなく「受け止めて鎮める」働きがあるのではないでしょうか。
このため、黒は防御力が高い色とされ、風水でも「魔除け」に効果があると考えられています。
さらに九星気学の実践者の間では「旅行や出張など大きな移動で凶方位を避けられない場合、黒い服を着ていくと吉」と言われます。
これは、黒の性質が「不運のエネルギーを吸収・中和」し、本人に及ぶ影響を和らげると考えられているためです。
黒い服は運気が下がる?その理由と注意点
黒は魔除けには効果的ですが、開運のための色としては不向きとされています。
その理由は、黒が持つ「鎮静」「停滞」の性質にあります。
風水で開運するというのは、エネルギーを取り込み、活力を巡らせ、良い流れをつくること。
しかし黒は、流れを静めて吸収するため、プラスのエネルギーさえも弱めてしまいます。
特に健康運に関しては、エネルギーを身体に満たし、めぐらせることが大切ですが、黒はその循環を鈍化させてしまうのです。
顔まわりの黒に注意
黒マスクや黒いトップスなど、顔の近くに黒を持ってくると、表情の明るさやエネルギーの流れが遮断されやすいといわれます。
魔除けというより「停滞感」を与え、運気を下げる印象を与えることもあるため、注意が必要です。
マスクの色についてはこちらの記事もご参考ください
【風水】風水で見る『マスク』の色やデザイン!おすすめは定番の白!黒はなぜNG?
「全身黒」が避けられる理由
- プラスの運気を取り込めない
- 神社での参拝時に神気が通らない
- 見た目の印象も重く、エネルギーが滞る
このため、風水師の中には「黒は絶対に着ない」と言い切る方もいます。
ただし「黒を着る=即不運」ということではありません。
ネガティブな影響を吸収して鎮める働きは確かにあるため、状況や目的によっては役立ちます。
問題は「日常的に黒ばかりを選び、明るい色を取り入れない」ことにあります。
黒い服でも運気を上げる工夫
黒は本来「魔除け」「鎮静」に向いた色ですが、コーディネート次第で開運的にも活かすことができます。
「黒を着たいけど、運気を下げるのは避けたい」という方におすすめの工夫を紹介します。
1. 明るい小物を取り入れる
ストール・スカーフ・アクセサリーなどに白や金色、パステルカラーを合わせると、陰陽のバランスが整い、停滞しがちなエネルギーを補うことができます。
特に胸元(気を受け取る位置)に明るい色を持ってくるのが効果的です。
2. 全身黒を避ける
上下とも黒ではなく、トップスかボトムスのどちらかに別の色を入れるとバランスが整います。
「顔まわりは明るく、下半身は黒で引き締める」といった使い方がおすすめです。
3. 季節や体調に合わせる
- 凶方位に出かけるとき
- 生理中や体調が不安定なとき
このような周囲の影響から「守りたいとき」に黒を選び、普段は開運色(白・ピンク・グリーンなど)を取り入れると、オンオフの切り替えができます。
4. 素材やデザインで軽さを出す
黒一色でも、レース・シフォン・光沢素材などを使えば「停滞感」を和らげられます。
単調な“重さ”を避けることで、見た目にも運気にも軽やかさが出ます。
5. 金運アップに黒を活かす
実は、黒には「お金を貯めこむ」という性質もあります。
お金は「陰」の気質に引かれるため、すでに金運が高い人にとっては、黒が財を守る効果を発揮します。
ただし、この性質はお金に限らず、悪縁やネガティブな感情も取り込んで手放しにくくなるという側面があります。
黒を多用する際は、財布や服に部分的に取り入れつつ、定期的に「浄化(塩・お香・明るい色との組み合わせ)」を意識するとバランスを保てます。
「白」と「黒」の特性の違い
魔除けや浄化に使われる色には、それぞれ異なる特性があります。
特に「白」と「黒」は真逆の性質を持つため、シーンに応じて使い分けることが大切です。
白の特性
- 光を反射して拡散する
- 邪気や凶意を「はね返す」
- 強力で即効性があるが、受けるエネルギーが大きすぎると跳ね返しきれない場合もある
黒の特性
- 光やエネルギーを吸収する
- 邪気を「鎮めて中和する」
- 長期的に守る性質を持つが、プラスのエネルギーまで取り込み、停滞させることがある
これは、「塩」と「砂(土)」の関係にも例えられます。
- 塩=パッと祓って散らす(白の特性)
- 砂(土)=受け止めて変質させる(黒の特性)
どちらも魔除けになりますが、プロセスや得意分野が違うのです。
そのため、実生活では「白=日常の浄化・軽やかさ」「黒=特別な防御・受容」といったように、状況に応じて選ぶのがおすすめです。
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神社参拝で黒い服はNG?お寺との違いと運気が上がるポイント
神様は「光」に近い性質を持つため、黒は基本的に好まれないといわれます。
黒い色は神気を通しにくく、参拝の場ではエネルギーの交流が妨げられてしまうからです。
実際に、神仏研究家・桜井識子さんの体験談でも「神様は黒を苦手とする」という記述があります。
夜の神田明神で将門公が黒い服をまとっていたのは「闇の影響を受けないため」だったそうです。
このことからも、黒は魔除けには有効でも、神様との交流には適さない色だと考えられます。
参考リンク:神様の黒い服とは | 桜井識子オフィシャルブログ(外部リンク)
神社での服装の注意点
- 全身黒は避ける:上下とも黒だと神気が通りにくい
- 部分的な黒はOK:小物やボトムスなど一部なら問題ない
- おすすめは明るいトップス:胸元〜デコルテが気を受け取る位置なので、ここは明るい色を選ぶと良い
お寺の場合
仏様は性質が異なるため、お寺では黒い服でも問題ないとされています。
まとめ|黒い服を着るべき時と避けるべき時
黒い服は「魔除け」や「防御」には役立ちますが、開運やエネルギー循環には向かない色です。
その性質を理解して、シーンごとに上手に使い分けることが大切です。
<黒い服を着るのに適した場面>
- 凶方位に出かけるとき
- ネガティブな影響から守りたいとき
- 葬儀などのフォーマルな場面
- すでに金運が高く、それを守りたいとき(ただし停滞に注意)
<避けたほうがいい場面>
- 開運・エネルギーを呼び込みたいとき
- 神社参拝で全身黒の服装をする場合
- 健康運を高めたいとき(エネルギー循環が弱まるため)
<上手に取り入れるコツ>
- 全身黒を避け、明るい色を小物やトップスに合わせる
- 金運アップには黒を部分的に使い、定期的に浄化を意識する
- シーンごとに「守りの黒」「開運の明るい色」を切り替える
黒は誰にとっても身近で着やすい色ですが、そのエネルギーは「守る」方向に偏りがちです。
普段は明るい色で流れをつくりつつ、必要な場面で黒を取り入れれば、おしゃれと風水を両立しながら運気をコントロールしていきましょう◎