【神社】奈良県吉野郡十津川村『玉置神社』<三柱神社><熊野三山の奥の宮>

<玉置神社の基本データ>

御祭神:
本社
国常立尊(くにとこたちのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冊尊(いざなみのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)

御朱印:有

駐車場:有

住所:〒647-1582 奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地

電話番号:0746-64-0500

公式HP:【公式】玉置神社

玉置神社について

玉置神社の本社

社殿によれば当神社の草創は、神武天皇御東征の折、八咫烏の案内にて熊野より大和の地を目指す途上、この地に手十種神宝(とくさのかんだから)を奉じ身の安全を御祈願されたことに始まるとされ、古誌には第十代崇神天皇の御宇に天下安泰と悪魔退散を祈願して社殿が創建されたと記されています。

熊野と吉野を結ぶ修験道の大峯奥駈道が開かれて以降は、行場としても知られるようになり、古より現在に至るまで熊野三山の奥の院として人々の篤い信仰を集めてまいりました。

神社に伝わる弓神楽は、玉置権現が白木の弓を射て悪神を調伏したことに由来するとされ、左記の御神歌が伝わっています。

熊野なる玉置の宮の弓神楽 弦之音すれば悪魔退く

玉置神社の案内板より引用

熊野三山の奥の院『玉置神社』。

ざっくりと「熊野の神社に行ってみたい」という想いがあり、移動ルートの兼ね合いで訪れることが出来ました。

奈良県の十津川村、すごく素敵なところ!!
玉置神社までの道も、山の清涼な空気が気持ちいいです。

熊野三山ですので、前日に参拝した『熊野那智大社』同様、こちらも神武天皇の御東征に所縁がある神社。

身の安全の祈願をしたという場所。
一度敗退した、長髄彦との戦いに向けての戦勝・安全祈願でしょうか。

ちょうど大移動の途中だった私もあやかりたい御利益でした(*^^*)

山奥にある強力なパワースポット。
ご縁が無ければなかなか訪れない秘境ということで…
厳しい雰囲気かもと身構えていましたが、新緑の季節でお天気も良く、爽やかな参拝となりました。

同じく山奥に鎮座する『三峯神社(埼玉県)』と比べても、柔らかい雰囲気かも。

三柱神社

玉置神社境内の三柱稲荷神社

御祭神:
摂社・三柱神社
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)
天御柱神(あめのみはしらのかみ)
国御柱神 (くにのみはしらのかみ)

玉置神社境内に古くより鎮座されております三柱神社については謎が多く、説明が難しいのですが、よくご質問をいただく点などを中心に簡単にまとめさせていただきました。
まず「摂社」とは本社に付属し、本社に縁の深い神様や特別の由緒がある神様をお祀りした神社を指します。

三柱神社の神様は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)・天御柱神(あめのみはしらのかみ)・国御柱神(くにのみはしらのかみ)の三柱と伝わります。

この倉稲魂神は京都府の伏見稲荷大社で農業や商売繁盛などの神様として、また天御柱神・国御柱神は奈良県生駒郡の龍田大社で風を司る神様としてお祀りをされていることで知られます。

三柱神社は別名「稲荷社(いなりしゃ)」とも呼ばれますが、稲荷信仰が盛んになる前から地主神(じぬしのかみ)としてお祀りをされており、厄除けや心願成就さらに精神の病(ノイローゼなど)また海上安全にも特別の霊験があるとされています。

玉置神社HPより引用

稲荷信仰が盛んになる苗からの地主神としてお祀りされている…
神奈川県の鶴岡八幡宮の境内にある『丸山稲荷神社』と経緯が似ていますね。

【神社】鎌倉 鶴岡八幡宮境内の『丸山稲荷神社』<地主神社><重要文化財>

元から鎮座されている土地の神様がいらっしゃるのか、稲荷神がいらっしゃるのか…

本社の玉置神社にも「悪魔退散」の御利益がありますが、こちらにも「精神の病(ノイローゼ)」にご利益があるとありますね。
他の神社でこうハッキリと「悪魔退散」「精神の病に霊験あり」と表示されているのはあまりないというか、珍しい気がします。

大昔にこのあたりで、何か精神にまつわる事件でもあったのでしょうか…。

こちらの『三柱神社』への鳥居から、少し空気が変わるというか、圧?畏怖?を感じるような空気感がありました。
パワーが強い神様なのは確かかと思います。

ちょっと不思議体験

三柱稲荷神社の狛狐様

こちらでご挨拶をしようとしたら、まさかの「祝詞が出てこない」…。

神社参拝のたびにご挨拶で祝詞を唱えているので、もう暗記している…はずなのですが、なぜか途中で詰まってしまって。

垂れ幕の宝珠を見て、なんとなく仏教系…?とは思ったのですが、祝詞は違うということなのかな…

少し不思議体験でした。

玉石社

玉置神社境内の玉石社

古代、神武東征以前から熊野磐座信仰の一つとして崇められてきた玉石は、 玉置神社本殿と玉置山頂上中程に鎮座します。
社殿がなくご神体の玉石に礼拝する古代の信仰様式を残しています。
玉置神社の基となったのが、この玉石社と伝えられ、玉石に宝珠や神宝を 鎮めて祈願したと伝わっています。
大峯修験道では、玉石社を聖地と崇め、本殿に先んじて礼拝するのが習わしと なっています。

玉置神社HPより引用

三柱神社の奥にさらに山頂へ続く道があり、その途中にこちらの『玉石社』があります。

磐座信仰、玉置神社の基…
パワースポットとして、こちらの玉石社を紹介されている方も多いようです。

玉石社への参道

玉石社 御祭神 大己貴命

平安の昔、吉野より熊野に至る修験道を開いた山岳修行の祖、役行者が後世の為に財宝を埋納し福徳を祈念したと伝えられている。

現地の案内より引用

こちらも役小角が開いた霊場なんですね。
HPの説明に会った、修験道はこちらの玉石社を先に参拝する習わしというのに繋がるのかな。面白いです。

杉の巨樹群

玉置神社の巨樹群

県指定 天然記念物 杉の巨樹群

スギは日本特産のスギ科の高木で、全国各地に自生しているが、広く植林もされている。

古代より建築用材として利用されてきたため、全国的に巨樹・老木は少なくなってきている。
この玉置神社境内にはスギの巨樹が多数あり、学術的にも価値が高い。(略)

案内板より引用

玉置神社の境内には、ドーン!と天高く伸びる大きな杉の木がたくさんあります。
巨木好きとしてはテンションが上がるところです(*^^*)

大杉 胸高幹囲:約8.7m 高さ:約40m

玉置神社の大杉1

注連縄が張ってある迫力の大杉。

玉置神社の大杉2

実はその手前にも、注連縄はないものの同じくらい?のサイズの巨樹がありまして、居合わせたご夫婦と「どちらが大杉ですかね…どちらも大きいですねぇ」なんてほのぼのした会話をしたんですが、あちこち立派な杉の木だらけで見ごたえあります。

玉置神社でのスピリチュアルサイン

玉置神社境内の椿

現在、玉置神社は「令和の大改修」を行っています。
私が参拝した時は、社務所が簡易的なもので臨時営業していました。

その奥でご祈祷の音が!

見ることは叶いませんでしたが、シャンシャンと神楽の音(?)が聞こえてきました。

ご祈祷に遭遇するのは嬉しい歓迎サインのひとつ。

もしかしたら御由緒にもある『弓神楽』でしょうか?
次に参拝した時は自分で体験してみたいです!

【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で結婚式やご祈祷に遭遇した時のスピリチュアルメッセージ

【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で『音』を聞くのは歓迎のサインです!神楽や太鼓の他にも色々

玉置神社へのアクセスと駐車場

玉置神社への道のり

車以外で玉置神社に参拝する方法はあるのかな…!?という山の中。
実際、他の方法はほぼ無しということで、平日は十津川温泉まで電車&バスで行った後、そこから玉置神社までタクシーに乗る必要があるらしい。

ただ、土日祝日は『世界遺産予約バス』というものがあり、完全予約制(前日17時までに予約)で運行している様子。

タクシーは片道だいたい4000円程度ということで…
十津川温泉からで往復8000円はなかなかですね。

世界遺産予約バスなら片道810円(定額)往復1,620円(定額)だそうなので、活用したいところ。

平日はレンタカー借りた方が安いですね。

車以外の玉置神社へのアクセスは公式HPに詳しく乗っています!

【公式】玉置神社へのアクセス

玉置神社の駐車場

駐車場は無料です!

参拝したのはゴールデンウィーク中でしたが、ほぼ埋まってるけど待ち時間はないくらい空いてた感じです。
駐車場の出入口は狭いですが、誘導員さんがいて安心でした。

ちなみに駐車場奥にお手洗いもありますよ!

まとめに

玉置神社の幟

人生が変わるとも言われるパワースポットの『玉置神社』。
悪魔退散、また三柱稲荷神社の精神の病に霊験があるなど、心をより良く、強くしてくれるご利益があるのかもしれません。

人生の節目や、変わりたい!と願う時、訪れてほしい神社です。

偶然この記事を読んだ方にもおすすめ。
「呼ばれる」「縁が繋がる」タイプの神社だと思います。

都道府県別の神社仏閣まとめ 御朱印/御神塩/御神水(お水取り)/御神土(お土取り)

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