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三峯神社の基本データ | |
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御祭神 | 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと) |
ご利益 | 憑き物落とし ほか |
御朱印 | あり |
駐車場 | あり |
住所 | 〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1 |
電話番号 | 0494-55-0241 |
公式HP | 【公式】秩父 三峯神社 |
三峯神社の由緒と歴史
『当山大縁起』によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが始まりと伝えられています。
景行天皇の命で東国平定に向かった尊は、甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て碓氷峠へ向かう途中、三峯山に登り、清らかな自然を目にして二神を偲び仮宮を建て、国の平和を祈りました。
このとき尊を道案内したのが狼(山犬)で、以後神の使いとして祀られるようになったといいます。
その後、景行天皇は尊が平定した東国を巡幸された折に三峯山を訪れ、三つの峰が連なる美しさから「三峯の宮」の称号を賜りました。
また、文武天皇の時代には修験道の祖・役小角(おづぬ)が修行を行い、淳和天皇の時代には弘法大師(空海)が十一面観音を刻んで本地堂を建立したと伝えられています。
開祖は日本武尊。
その後の歴史に「役小角」や「弘法大師」といったスピリチュアル界の偉人が登場するのも印象的です。
神社仏閣研究家・桜井識子さんによれば、三峯神社のご祭神は位の高い山の神であり、拝殿を守護しているのは狼の眷属とのこと。
この狼たちは「大口真神(おおくちのまがみ)」として神格化され、境内には多くの眷属が祀られています。参拝者を守護したり、奥宮までの登拝者を警護する存在ともいわれています。
私は初参拝でしたので挨拶だけにとどめましたが、もし眷属様を「お借りする」場合は一年後に必ずお返しに行く必要があるそうです。
三峯神社の御眷属拝借
三峯神社の神様のお使いはオオカミです。
日本武尊の道案内をしたことから、勇猛さ・忠実さにより神の使いと定められました。
古くから「大口真神(おおくちのまがみ、お犬様・ご神犬・御眷属様とも呼ばれる)」として信仰され、災いを祓い清める存在とされています。
この御眷属様を御神札として一年間拝借し、家庭や地域の守護を祈る習わしを「御眷属拝借」といいます。
火難・盗難除け・諸難除けに霊験あらたかです。
御眷属拝借の概要
- 期間:1年間(満了後は必ず返納)
- 拝借料:4,000円
- 授与品:御祈祷神璽・火防之神璽・盗賊除神璽
三峯神社HP「ご祈祷案内」より要約
遠方の方にとっては「一年後に必ず返しに行く」点が少しハードルになります。
無理に拝借せず、通常のお守りを選ぶのも一つの選択です。
三峯神社の御朱印
授与形式 | 書置きのみ |
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初穂料 | 500円 |
授与条件 | 参拝の方1名につき1枚 |
今回は早朝の参拝だったため、社務所が開いておらずいただけませんでした。
次回は必ず拝受したいと思います。
💡関連記事:御朱印の詳しい記事はこちら
三峯神社でのスピリチュアルサイン
「気あたり」を体験
神社仏閣やパワースポットなどで高い波動のエネルギーを受けると、眠気・頭痛・倦怠感・腹痛といった体調不良が出ることがあります。これを一般的に「気あたり」と呼びます。
私もこれまで参拝後に頭痛が出ることは度々ありましたが、三峯神社では特に強い体験をしました。
到着したとたん、まるで車酔いのような気持ち悪さがドッと押し寄せたのです。
もともと乗り物酔いしやすい体質ですが、運転中は進行方向がわかるため酔いません。
5時間以上運転して無事に到着した直後に酔うというのは、やはり不思議な感覚でした。
駐車場に停めている間、圧迫感のある吐き気が続きました。
実際に吐くわけではないのですが、ぐるぐるするような状態です。
さらに夜中に出発して朝5時に到着したため、あたりは真っ暗。30分ほど車内で休んで空が白み始めてから降りると、吐き気も落ち着いていました。
明るくなってから駐車場の地面が斜めになっているのに気づき、「これが原因かな?」と思いました。
しかし帰りに別の斜めの駐車場に停めたときは全く平気。
となると、やはり「気あたり」だったのだろうと感じました。
酔うようなぐるぐるした感覚は、境内で撮った写真にも表れていました。
雨の中でスマホを構えたせいもあるでしょうが、狛狼様を撮った写真を含め、何枚もブレて渦を巻くような画像になっていたのです。
三峯神社には渦のように強いパワーが充満しているのかもしれません。
さらに思い返すと、参拝の数日前から妙な倦怠感がありました。
三峯神社といえば狼の眷属による「憑き物落とし」で有名。
知らないうちに低波動に陥っていたのか、あるいは低波動なものが憑いていたのか…。
おそらく前者でしょう。
低くなっていた波動が一気に引き上げられたことで、強い気あたりを感じたのだと思います。
現実的に考えれば…
気圧の変化による不調の可能性もあります。
飛行機に乗った時にもよく起こる現象で、実際、機内は標高2,000〜2,500m程度の気圧に調整されているため、耳が詰まったり頭痛や倦怠感が出る人もいます。
三峯神社も標高約1,100mなので、車で一気に登ったことが影響したのかもしれません。
ただ、不思議なことに私は飛行機では同じような症状を感じたことがありません。
ぐるぐるする体感と写真に写り込んだ渦の一致を考えると、やはり三峯神社特有の「気あたり」…強いエネルギーの影響だと感じています。
鹿のお出迎え
体調が落ち着いたあと、駐車場の奥から入口付近へ車を移動しました。
「さぁ行こう!」と車を降りた瞬間、目の前に現れたのは鹿!
それも、よくみたらたくさんいる!
動物や虫との出会いは「歓迎サイン」とされます。
暗闇の中、駐車場横の草むらで静かに草を食んでいる姿は、まさに神聖なお出迎えのようでした。
もし最初に停めた場所に留まっていたら気づかなかったでしょう。
三峯神社で鹿に会うのは珍しくないのかもしれませんが、帰りには姿がなかったので「一瞬だけのご縁」だったのだと思います。
最初は「いや、でも偶然かな」と疑いがちでしたが、こうした体験は素直に喜ぶのが一番。
ありがたい歓迎のサインと受け取りました。
【神社仏閣の歓迎サイン】神社仏閣で遭遇する虫や動物たちは歓迎サイン!どんな意味がある?
鐘の音
真っ暗な中に響くチャイムと鐘の音…
明るくなる前の、少し異様な雰囲気😅#三峯神社 pic.twitter.com/pleaZcMfoR— REINA🔮開運マニア (@REINA_QV) November 19, 2023
朝5時台に到着して少し休み、境内へ向かったのはちょうど6時頃。
門をくぐった瞬間、チャイムの音が響き、その後に鐘の音が続きました。
あたりはまだ暗く、静寂の中に鳴り渡る音は不思議な緊張感を漂わせていました。
神社で音を耳にするのも「歓迎のサイン」とされます。太鼓や神楽のようなものだけでなく、こうした鐘やチャイムもまた、神域に迎え入れられている合図と解釈されます。
💡関連記事:神社仏閣で『音』を聞く歓迎について
三峯神社は怖い?
『大雄山最乗寺』を参拝したときと似た感覚…ダムを超えて山に入ったあたりから、背筋が伸びるような「怖さ」を感じました。
山全体にエネルギーが満ちていて、良い意味での緊張感に包まれるのです。
とはいえ、状況的にも怖い要素は多くありました。
- 日の出前で真っ暗
- ヤマノケやオバケが出そうな雰囲気
- 「クマ出没注意」の看板
- 「落石注意」の看板
- 対向車とすれ違えなさそうな細い山道
こう並べてみると、スピリチュアルな怖さというより環境的な怖さも大きかったように思います。
それでも暗い山道に入ると、オカルト好きとしては「山の怪談」をどうしても思い出してしまうのです。
特に「ヤマノケ」の話。
もし取り憑かれたらどうしよう…と一瞬不安になりました。
ただ、仮に低級霊が憑いていたとしても、そのまま三峯神社に入ってしまえば祓われるはず。
むしろ参拝を妨げようと、低級霊が「行かせまい」と不安を煽っていた可能性もあるのかもしれません。
不思議なことに、帰り道はまったく怖くありませんでした。
陽が昇ると紅葉が鮮やかに広がり、明るく快適なドライブに変わっていました。
三峯神社へのアクセスと駐車場
<西武観光バス急行便(西武秩父駅~三峯神社)を利用>
西武観光バス三峯神社線がご利用いただけます。時刻表、路線案内等は西武観光バス公式サイトをご確認ください。
【運賃】
- 西武秩父駅~三峯神社間…大人:950円(小人:480円)
- 三峰口駅~三峯神社間…大人:690円(小人:350円)
- 大輪~三峯神社間…大人:560円(小人:280円)
【所要時間】
- 西武秩父駅~三峯神社…約75分
三峯神社HPより引用
公共交通機関では、西武秩父駅からバスでおよそ1時間15分。
秘境と呼ぶにふさわしい立地です。
私自身、車で訪れましたが「秩父市に入ったな」と感じてからさらに1時間走り、ようやく到着。「遠い!」と思わず声が出ました。
飯能市あたりからずっと山道が続き、夜中に走っていたため途中でコンビニ休憩を挟みつつ向かいましたが、最後の2時間がずっと山の中だったのは想定外でした。
自然豊かな道中では、帰りにサルにも遭遇しました。
普段見る機会がないので、野生のサルを見かけるとテンションがあがります。
三峯神社の手前、二瀬ダムを渡った先からは道路幅が狭く、場所によってはすれ違いも困難です。
朝8時以降は車の往来も増えるので、安全運転が欠かせません。
三峯神社の駐車場について
駐車場は比較的広いのですが、平日でも朝早くからどんどん車が登ってきて埋まる様子でした。
- 普通車(軽含む):520円
- 二輪車:210円
- 中型車:1,040円
- 大型車:1,570円
利用時間はAM8時~PM6時。
ただし登山者のためか、夜間も開放されており、その時間帯は無料で使用できました。
三峯神社周辺のおすすめ宿泊施設
三峯神社は秩父市街からも1時間以上かかる秘境にあります。
そのため、早朝参拝や奥宮登拝を予定している方には、周辺に前泊してゆっくり参拝するのがおすすめです。
秩父周辺には高評価のお宿がたくさんありますが、ここでは私のおすすめを3つご紹介します。
和銅鉱泉 薬師の湯 ゆの宿 和どう
歴史ある和銅鉱泉のお宿。
泉質は「単純硫黄冷鉱泉」で、金運アップのご利益に期待ができるお湯です。
さらに近くには、日本最古の流通貨幣「和同開珎」にゆかりのある『聖神社』もあります。
私ならモデルコースとして、初日に三峯神社で「憑き物落とし」→ 夜は和どうに宿泊して温泉でエネルギーチャージ → 翌日に聖神社で金運との縁を強化、という流れをおすすめします。
関連リンク:温泉についてはこちら
天然温泉「旅人の湯」ホテルルートインGrand秩父
全国に展開するルートイン系列。清潔感があり、気取らず泊まれる安心感が魅力です。
大浴場は天然温泉で広々としており、参拝の疲れをしっかり癒やせます。
私も一人旅のときによく利用しますが、エントランスから客室まで快適で「ちょうどいい」安心感があります。
『天然温泉「旅人の湯」ホテルルートインGrand秩父』の詳細・予約はこちら
大滝温泉 三峯神社 興雲閣
三峯神社の境内にある唯一の宿泊施設。
いわゆる宿坊のため、建物は古く、トイレも共用で和式です。快適さや写真映えを求めるなら他に選択肢がありますが…。
三峯神社の境内という聖域の中で一夜を過ごせる貴重な体験ができるのはここだけ。
吉方位参拝であれば「眠っている時に最もパワーがチャージされる」とされているので、開運目的なら最高の環境です。しかも温泉付き。
希望者が多く、予約受付を停止している時期もありますが、再開すれば楽天トラベルから直接予約できます。
楽天トラベルでは、秩父市や三峯神社周辺の宿泊施設を多数取り扱っています。
日程や予算に合わせて、自分に合ったお宿を探してみてください。
まとめに
三峯神社は「呼ばれないと行けない」とも噂されるほど強力なパワースポットです。
標高1,100mの山頂に鎮座し、由緒ある歴史と狼の眷属信仰を今に伝えています。
今回は念願の参拝で、強い「気あたり」を体験したり、鹿や鐘の音といった歓迎サインに出会ったりと、印象深い出来事が重なりました。
道中ではサルとも遭遇し、山奥ならではの自然と神域の雰囲気を存分に味わうことができました。
一度参拝したことで、この神社とご縁が結ばれたのではないかと感じています。
次回は奥宮まで登拝し、さらに深い体験をしてみたいと思います。